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加齢によって老化の個人差が広がる

「暦の年齢と老化は比例しない」というのは、高齢者を対象とした老年医学などの研究者が共通して抱いている認識です。

日本老年学会と日本老年医学会が75歳以上を高齢者とするように提言したことを以前の記事で紹介しましたが、年齢を重ねるほど差は広がる傾向があり「60歳では±10歳」、「70歳では±15歳」、「80歳では±20歳」と言われています。

これによれば、暦の年齢が80歳の人の中には60歳の体の人がいる一方で、100歳の体になっている人もいるということになります。

その差は40歳分にもなっているわけです。
暦の年齢よりも若く見える人は、実際に体の中も若い状態になっているといわれます。

「血管年齢」という言葉を聞いたことがあるでしょう。
血管年齢は、動脈硬化の度合いを検査によって測定して平均的な血管の年齢に対して、どれくらいの状態になっているのかを推定したものです。

血管年齢を上昇させる要因としては血液中のブドウ糖、中性脂肪、LDLコレステロールの過剰が挙げられ、これらの要因が重なることで動脈硬化が進んでいきます。

動脈硬化によって血管の弾力性が失われ、血管の内径が狭くなっても、内径が75%ほどの狭さにならないと息切れや頻脈(心拍数が増加している状態)などの自覚症状はほとんどみられません。

このような大きな変化が起こっていても気付きにくいために、生活習慣を改めることなく過ごしている人は少なくありません。

それだけに血管年齢を知ることは重要となりますが、逆にいうと加齢によって動脈硬化が進んでも、内径が75%狭窄(きょうさく)していない段階なら通常の血流を保って、動脈硬化でないのと同じように暮らすことができるということです。

その血流を低下させることとして「血液ドロドロ」という言葉がよく使われます。
血液がドロドロというと、血液中の脂肪が多くなった状態がイメージされます。
もちろん、それも要因の1つですが、このほかに血液中のブドウ糖も大きく影響しています。

ブドウ糖は甘味料にも使われていて、食品にブドウ糖を振りかけると水分を吸ってベタついてきます。
これと同じようなことが血液中でも起こっていて、血液中のブドウ糖が多くなりすぎると、赤血球がくっつくようになって流れが悪くなります。

血管は最も太い大動脈から最も細い毛細血管(細小血管)まで、かなり直径の差があります。
心臓から送り出された血液が最初に通る大動脈の直径は25mmほどで、500円玉の直径とほぼ同じ太さがあります。
動脈の中で最も多い細動脈は0.5mmで、シャープペンシルの芯くらいの太さです。

動脈は心臓から送り出された血液による血圧に耐えるために、血管壁が厚く丈夫な三層構造(内膜、中膜、外膜)となっています。
勢いよく血液が流れるために動脈には弁がありません。

血液を末梢から心臓に送り返す静脈の直径は0.5~1mmほどの太さですが、円形ではなく、断面は平たくなっています。
静脈は心臓まで心臓まで押し戻す力が弱いため、筋肉が動くことによるポンプ作用によって血液が押し上げられていきます。
静脈は、三層構造となっているものの、あまり血圧を受けないために薄く、血流が弱いために逆流を防ぐ弁があります。

枝分かれした細動脈と細動脈をつなぐ毛細血管は一層で、細胞壁を通して栄養素と酸素を送り出し、これが水分に溶ける形で毛細血管から先の細胞に運ばれていきます。
細胞は栄養素と酸素を取り込み、代謝によって発生した老廃物と二酸化炭素を細胞の外に出しています。
この老廃物と二酸化炭素が逆のルートで毛細血管に入り込んで、成分の交換が行われています。

毛細血管は「毛の細さの血管」と書かれてはいても、髪の毛の太さが0.06~0.15mmであるのに対して毛細血管は5~8μm(マイクロメートル)と、産毛の太さ(0.006mm)と比べても7分の1ほどの太さとなっています。
8μm(マイクロメートル)というと蜘蛛の糸の太さでしかありません。
ちなみに1μmは 1000分の1mmです。

赤血球の直径は8~10μmと毛細血管よりも大きいため弾力性がある赤血球はつぶれるように変形して毛細血管を通過しています。
ところが、2個以上の赤血球がブドウ糖によってくっつくと毛細血管を通れなくなります。
ブドウ糖によって、全ての赤血球がくっつくわけではありませんので、毛細血管を通過できる赤血球はあるものの、全体的に赤血球が全身の細胞に運べる酸素や栄養素が少なくなり、細胞から排出された二酸化炭素を運び去る能力も低下することになります。

中性脂肪にも赤血球をくっつける作用がありますので、血糖値と中性脂肪値が高い状態になると、ますます血流が低下していくようになります。

心臓(左心室)から送り出された血液のうち約5%は心臓の冠状動脈に送られます。
この血液によって心臓が働いています。
残りの約95%の血液のうち脳に約15%、肝臓に約8%、消化管に約30%、腎臓に約23%、筋肉に約16%、皮膚に約9%が送られています。
肝臓には、消化管の門脈から約20%の血液が流れ込み、心臓から直接送られる約8%の血液との合計で28%もの血流量となっています。

これだけ重要な役割をしている血液の流れが低下したのでは、全身の細胞が影響を受けるのは当然のことです。

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