28Jul

糖質は三大栄養素の1つであり、炭水化物とも呼ばれています。
多くの市販の食品には、パッケージなどに、その製品の栄養成分が表示されています。
表示の中の栄養成分に、「炭水化物」もしくは「糖質」「食物繊維」と記載がありますが、「炭水化物」は、「糖質」と「食物繊維」の合計で表されます。
糖質に属する物質で食品に関係のあるものには、ブドウ糖、果糖、ガラクトース、ショ糖(砂糖)、麦芽糖、乳糖、デンプン、グリコーゲン、セルロースなどがあります。
糖質は炭素、水素、酸素の3つの元素で構成され、体内で燃焼すると炭酸ガスと水に分解されて代謝されます。
糖質は消化がよく、体内に吸収されたあとは最終的にブドウ糖に分解され、血糖として体内を循環してエネルギーを供給します。
消化・吸収されて血液といっしょに全身をめぐり、体の中で1gあたり4kcalのエネルギーになります。
特に脳では血液中の糖質(ブドウ糖)だけがエネルギー源なので、極端に糖質が不足すると意識障害などがおこることがあります(通常はこのようなことはおこりません)。
また糖質は、同じエネルギー源でも脂質やたんぱく質と比べると、すばやく使えるという特長があります。
このため、ウォーキングなど長時間の軽い運動には主に脂質が使われますが、短距離走のように短時間の激しい運動には糖質からのエネルギーが使われます。
糖質の体内での存在量は意外に少なく、血液中のブドウ糖のほか、肝臓や筋肉にグリコーゲンとして少量を貯蔵しているだけです。
すぐ使う量以上に食べた糖質は、体の中で脂肪となって蓄積されるからです。
ブドウ糖は、脳・神経系のエネルギー源としても重要です。
なお、脂質(脂肪)やたんぱく質もエネルギー源となりますが、糖質の特長は消化がよいため即効性があることです。
糖質はエネルギー源となるばかりでなく、体を構成して、筋肉の運動や体温を調節する働きもあります。
エネルギーとして消費されなかった糖質は、体内に脂肪として貯蔵されるので、肥満の原因となります。
糖質の中でも果糖やショ糖は体内で脂肪に変わりやすいので、摂りすぎには注意が必要です。
同じ糖質でも、ブドウ糖を含む穀類やでんぷんを含むイモ類のほうが、果糖やショ糖に比べて太りにくいといえます。
【糖質が少ない時の弊害】
- エネルギー不足
- 疲労感・倦怠感
- 体重の減少
- 集中力の欠如
- 運動能力の低下
【糖質が多い時の弊害】
- 脂肪の蓄積(砂糖などの単糖類のとり過ぎ)
- 栄養バランスの崩壊