お悩み・症状・習慣別のサプリメント活用術

menu

サプリメントの基礎知識と選び方バイブル

動物性タンパク質のアミノ酸組成は人間の組織に近いので効率的に吸収される

私たちの身体の機能が落ちる要因の1つは「異化・同化の逆転現象」です。

20代までは、身体や機能などを高めていく時期であり、異化より同化のほうが圧倒的に優位です。

30代はその貯金を使っているので、とくに努力しなくても身体は維持できました。

ところが、40代から機能を維持するのが困難になってきます。

まして向上させようとしたら、かなりの努力や工夫が必要となります。

機能低下のもう1つの要因は「老化」です。

これには酸化が深く関係しています。

アンチエイジング(抗加齢)に関する学会でも、抗酸化アプローチとして、古くからビタミンCやビタミンE、その後も様々な栄養素や物質が注目されて、繰り返し話題になってきました。

生命の根源は、「ホメオスタシス(生体恒常性)」が働いていることにあります。

草木であれ、動物であれ、あるいは人間であれ、生きている限り、いつでも自分の身体を良くしよう、いい状態に持っていこうとする機能、つまりホメオタシスが働いています。

動的平衡(へいこう)の概念の説明によく使われるのが、大河のたとえです。

大きな河はいつも同じように見えますが、目の前を流れている水は、一時として同じものではありません。

私たちの身体にも同じことが言えます。

人間の身体が30分や1時間で変わるはずがないと思うかもしれません。

ですが、たった数十分前に食べたものから、体内で二酸化炭素が作られ、呼気として排出されてくるのです。

その入れ替えで特に大事なのが、タンパク質の代謝です。

なぜなら、私たちの身体は、基本的にタンパク質で構成されているからです。

私たちが食べた肉、魚、豆、卵などに入っているタンパク質は、口の中で咀嚼(そしゃく)され、胃で攪拌(かくはん)され、タンパク分解酵素によって消化されます。

さらに、小腸で様々な消化酵素によって、ほとんどがアミノ酸という低分子レベルにまで分解されます。

ここまでくると、もともとの性質はほとんどなくなっています。

だから、植物性タンパク質のほうが動物的タンパク質よりヘルシーだなどという話は、基本的に成り立ちません。

科学的には、「身体にはどのようなアミノ酸が必要か。それをどのように摂取するか」という観点からの議論でなければ意味がないのです。

たとえば、小腸でアミノ酸までの分解がうまくいかない人が肉を食べると、お腹が張ります。

すると、もう食べたくないという気になり、結果的に、タンパク質の不足を招くことになります。

それではホメオスタシスに支障をきたしていまいます。

そこで、まずは、お腹の働きを良くすることが大事になり、そのためには何をすべきか、ということがテーマになるのです。

タンパク質は、消化されてアミノ酸に分解されたあと、ほとんどが小腸から吸収されます。

ここからが本当の意味での体内での活動です。

小腸で吸収されたアミノ酸は、いったん肝臓に集められます。

そこでかなりの部分が再合成されます。

アミノ酸がそのままの形で使われるのではなく、肝臓でさらに必要とされるアミノ酸に作り替えられるのです。

つまり、身体に必要なアミノ酸は食材から摂るのですが、それでも足りないものは、別のアミノ酸を材料にして自ら作り出すのです。

肝臓から、栄養を必要とする各部の組織までは、血流によって運搬されます。

その際、タンパク質に合成されたうえで運ばれるものもあれば、アミノ酸のまま運ばれ、組織に着いてから、そこで必要なタンパク質に作り替えられるものもあります。

作り替えられたものが、一定の務めを果たし終えると、壊されて、またアミノ酸の形に分解されます。

壊されたもののかなりの部分は再利用できますが、体内では再合成できないアミノ酸があります。

それが「必須アミノ酸」と言われるもので、20種のアミノ酸のうち9種は常に食材から新たに補給していかなければなりません。

廃材からまだ使えるものを取り出して再利用したり、新たに購入した素材を、必要な形に加工して組み合わせたり、あたかも大工さんが一軒の家を建てていくように、小さなものから大きく作っていくのです。

1つのタンパク質は、100~1000種類ものアミノ酸が結びついて作られています。

そのため、ホメオスタシスを維持するには、とても大きなエネルギーが必要となります。

カロリー(エネルギー量)が十分に供給されなければ、代謝回転の過程はうまく作動しません。

そのことを考えれば、「カロリー制限」などとカロリーを悪者扱いしていることがいかに不合理かが理解できるでしょう。

身体を構成しているのは、基本的に動物性タンパク質です。

消化・吸収されてアミノ酸になれば、みな同じにはなりますが、実は動物性タンパク質を形成しているアミノ酸組成(組み合わされたアミノ酸の数)のほうが人間の組織に近く、扱いやすくなります。

エネルギーの消費も少なく、各過程での臓器にかかる負担も軽減されます。

したがって、私たちの組成に近い動物性タンパク質、肉類や魚類を摂取するほうが、ずっと効率的となるのです。

ちなみに、必要なタンパク質の量は、体重1キログラムあたり1~1.5グラムです。

体重が50キログラムなら、50~75グラムということになりますが、これを通常の食事から全てを摂ることはかなり大変です。

牛肉100グラムには約20グラムのタンパク質が含まれていますが、そのうち吸収されるのは8グラム程度しかありません。

また、タンパク質を一度に消化吸収できる量は限られているので、分割して摂る必要があります。

栄養は調理法によっても吸収率が変わります。

「栄養摂取の基本はまず食事から」が大原則ですが、サプリを上手に利用することも必要でしょう。

スポンサードリンク

関連記事

このブログに投票くださった方へ感謝