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転移ガン細胞の貪食性(ファゴサイトーシス)

貪食(ファゴサイトーシス)とは、細胞外成分を取り込んで消化してしまうという、おもにマクロファージが持っている性質です。

これによって、細胞の破片や死骸、そして侵入してきた病原性微生物を掃除し、組織の恒常性(ホメオスターシス)を維持しています。

このようなマクロファージに見られる貪食という現象が、100年近くも前からヒトの悪性ガン細胞で見られることが分かっていました。

胃ガン、乳ガンの転移に有名な「印環細胞(いんかんさいぼう)ガン」というタイプがあります。

これはガンの組織を顕微鏡で調べると、ガン細胞が異物(粘液が多い)を貪食し、細胞の核が周縁に追いやられている形態が印環(印章指輪:認め印付きの指輪)に類似していることから命名されました。

いくつかの種類のガン細胞では、免疫の要であるT-細胞白血球やナチュラルキラー細胞(NK細胞)なども食べてしまいます。

以前から「ガンの免疫療法」といって、ナチュラルキラー細胞などガン細胞と闘う白血球を活性化して血液内に入れる治療があります。

しかし、転移・浸潤したガンには ほとんど効果が認められていません。

その理由として、原理的にそもそもガンは自分の細胞なので免疫で排除できないということがあります(免疫で排除できないからガン細胞は無限に成長できる)。

そして、たとえガン細胞を異常と認識できる白血球を血液内に入れたとしても、ガン細胞に食べられてしまうという現象にも免疫療法が功を奏さない理由があるのかもしれません。

このようなガン細胞の貪食という現象は、ガンの原発巣には認められず、転移・浸潤していくガン組織のみに認められます。

たとえば、同じ乳ガンの患者さんでも、転移巣には貪食という現象(印環細胞ガン)が見られますが、原発巣には見られません。

転移ガンのみがマクロファージにみられる貪食という特質を持っているのです。

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