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60歳以上の男女に共通する「免疫機能が低下する原因」

細菌やウィルスを撃退し、私たちの身体を守ってくれる免疫細胞の機能は、残念ながら加齢とともに低下します。

その原因のひとつは、免疫細胞のT細胞の生産が行われる胸腺や、リンパ球をたくさん含んだ脾臓が加齢とともに萎縮するからです。

T細胞は、感染などで外から病原菌が入って来た時に、それに反応して増え、病原菌を攻撃したり、B細胞が抗体をつくるのを助けたりという働きをしています。

このT細胞を生産している胸腺は加齢とともに萎縮し、60歳代には最大時の40%にまで縮んでしまいます。

また、ガン細胞を攻撃することで知られるNK細胞(ナチュラルキラー細胞) の活性化も15歳前後をピークに加齢と共に減少し、大食い細胞と言われるマクロファージも減少します。

このように、加齢とともに免疫細胞全体が減少し、免疫機能が低下するため、高齢になるに従い、さまざまな病気にかかりやすくなります。

また、色々な細菌やウィルスなどが、抗生物質に対して耐性ができているため、免疫力の落ちた高齢者がさらに感染症にかかりやすくなっています。

最近の日本では、毎年3万人が結核を発症していますが、そのうちの6割が60歳以上です。

その原因は、若い頃に一度発症した結核が、免疫力の低下で活性化し、高齢になってから再び発症するというものです。

50代、60代となると生活習慣病も増加し、免疫機能の低下に伴い、さまざまな感染症にかかりやすくなったり、ガンの発生を抑えきれなくなるという問題が出てきます。

このような免疫力低下に加え、免疫バランスが崩壊してしまうと、自分の身体を抗原と見なして攻撃してしまう自己免疫疾患(アレルギー性疾患)を発症する危険性も増えて来ます。

私たちが、病気を予防し健康な生活をおくって行くためには、必要以上に免疫力を落とさないようにすること、そしてできる限り免疫力を強化しておくことが大切です。

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