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LGS(リーキーガット症候群)について

Leaky Gut Syndrome(LGS) 腸管壁浸漏症候群は、まだ馴染みのない症状ではあるものの、着実に現代日本人に増えている問題です。LGSを診断するために検査を行うことはまだ稀です。

LGSは、腸管壁における過度の浸透状態を表します。言葉を変えれば、腸管壁に大きな穴が開いて、バクテリア、毒素、及び、食物が漏れ出す症状です。

医学的な言葉で定義すると、腸粘膜からの高分子化学化合物質、食物アレルゲン、また、萎縮性粘膜に関連する毒素のの物質透過性が増加する症状となります。

腸粘膜は、人間が生きていくための栄養素とエネルギー源の入り口です。
化学物質への感受性増大、線維性筋肉痛、および食物アレルギーの増加は、このLGSによって引き起こされる場合が少なくありません。

「腸内ガス」「膨満感」、さらに、これらが原因で起こる腹痛、消化不良によって起こる便秘、そして、下痢などの症状は、従来、過敏性腸症候群として認知、説明されてきましたが、これらの症状の多くにはLGSが関与していることも分かってきています。

腸の粘膜によって形成されている「腸壁バリアー」は常に完璧なものではありません。
分子量(物の大きさ)が小さい物質は、腸の粘膜の上皮組織から正常に吸収することができます。通常、腸粘膜の上皮組織から正常に吸収される物質の分子の大きさは500ダルトン(炭素原子1個の質量が12ダルトン) でこの大きさまでは腸管の微絨毛表皮膜を通過することができます。しかし、LGSによって粘膜に穴があくと、この10倍の5000ダルトンもの食物や化学物質の塊が血液中に流れ込みます。つまり、大きな分子の物質は腸粘膜の上皮組織から正常に吸収されないことになります。

いったん、腸管壁が炎症、もしくは損傷して穴が開いた状態になると、腸管系の吸収機能に障害をきたします。この穴は、容易に大きい分子の食物を体内に吸収させることとなり、この食物分子はアレルゲンとなり、食物アレルギーの原因になります。

私たちの体は、通常、小さな食物分子を必要としており、そのため、腸管壁で分子の大きさを選別しているのです。体内では、分子量の小さな食物を異物としては認識ぜず、例えば栄養素として認識していますが、大きな分子の食物やバクテリアは、異物として認識され、免疫応答システムによって、その異物に対する抗体が造られることになります。したがって、LGSの症状が改善、緩和されても、体内にはその食物に対して反応する抗体が残っているため、アレルギー症状がおこるわけです。

腸管壁に漏れ口がある状態になることは体内が更に多くのアミノ酸、必須脂肪酸、ミネラル、及び、ビタミンを吸収することができるように思われて良いように聞こえるかもしれませんが、そうではありません。

体がミネラルを吸収する場合、タンパク質と結合してゆっくりと腸管壁から吸収されなければなりません。このタンパク質はミネラルを血中に運ぶ役割を担っています。しかし、腸管壁が炎症を起してLGSになった場合、ミネラルやビタミンを血中に運ぶためのタンパク質にもダメージがおこり、結果として、ミネラル、及び、ビタミン欠乏症を来すことになります。

腸管壁炎症によるLGSが引き起こす7ステップ

  1. 腸管に炎症が起こると、適切に栄養素、及び、食物が吸収されず、疲労、及び、膨満 が発症します。
  2. LGSによって開いた穴から、大きい食物分子が吸収された場合、異物反応としての抗体が産生され食物アレルギー、および、関節炎、または、線維性筋肉痛のよう新たな症状が発症します。
  3. 腸管に炎症が起こると、栄養素を血液中に運ぶタンパク質も損傷を受け、栄養素欠乏状態が起こります。その結果、マグネシウム欠乏に引き起こされた筋痙攣、または、銅欠乏によって、血中の高コレステロール状態を引き起こします。
  4. 腸が担う解毒作用に障害が及び、結果として、化学物質や汚染物質が体内に侵入し、これらの物質に対する「過敏症状」が発症します。更に悪いことに、もうひとつの解毒組織である肝臓に負担がかかり過ぎて、十分な解毒が行われなくなります。
  5. 腸管に炎症が起こると、 lgA ( 免疫グロブリン A ) の保護膜が影響を受け、体内は、カンジダ属のように原生動物、バクテリア、ウイルス、および、真菌類から防御できなくなります。
  6. 腸管に炎症が起こると、バクテリア、および、真菌類は、容易に体内に侵入できるようになります。結果として、血液中にも容易に侵入し、感染の機会が増えることにもなります。
  7. 最も悪い症状は、抗体の形成です。自分の体の細胞に対して自己抗体を作るのと同じように、LGSによって、血中に入ってきた食物や汚染化学物質などの異物に対する抗体が作られます。
    抗体がそれらの異物に作用すると同時に、これらの抗体は人体の組織に作用を及ぼします。この体内反応が、慢性関節リウマチ、狼瘡、多発性硬化症、甲状腺炎などの自己免疫疾患の大きな原因になっていると思われます。

LGSの原因と考えられる内容

  1. 抗生物質が胃腸器官系の細菌、寄生虫、カンジダ、真菌類の異常繁殖を促すため。
  2. アルコール類、カフェインなどの刺激物
  3. 食物と飲料
    ・細菌によって腐敗、汚染された食物や地下水
    ・着色剤、防腐剤、酸化防止剤など、食品添加物として使用されている化学合成物の混入した食物や飲料水
  4.  酵素欠乏
  5. 非ステロイド系抗炎症薬(イブプロフェン、インドメタシン等)
  6. プレドニゾンのような処方コルチコステロイド
  7. 精製炭水化物食品(クッキー、ケーキ、清涼飲料、漂白パン )
  8. 避妊用ホルモン(ピル)
  9. 精製炭水化物食品に混入しているカビ、菌

以上の原因によってLGSが引き起こされる可能性が増大します。
正常な状態ではバリアによって保護されている腸壁も、上記の原因によってLGSが引き起こされると、食物が腸壁を貫通し、血中に食物が流れこみ食物アレルギーが引き起こされます。

LGSによるミネラル吸収障害

腸から血液までミネラルを輸送するのに必要とされる胃腸器官系に存在する様々な輸送タンパク質がLGSによる炎症によって損傷するため、ミネラル吸収障害が引き起こされ、結果としてミネラル不足に陥ることになります。

例えば、LGSによるマグネシウム不足 ( 赤血球マグネシウム不足 ) によって、食品、やサプリメントで十分なマグネシウムを摂取しているにもかかわらず、結果として、筋肉痙攣のような症状が発生します。

マグネシウムを血液から細胞へ運ぶ輸送タンパク質が損傷した場合、マグネシウム欠乏症という最悪の結果になります。同様に、亜鉛の吸収障害による亜鉛不足は脱毛症を引き起こします。銅不足は、高コレステロール、及び、骨関節炎を招きます。カルシウム、ホウ素、ケイ素、及び、マンガンの吸収障害は、骨形成にとって重大な問題を引き起こします。

LGSを改善するためにのポイント

  1. 胃酸の分泌を補う
  2. 精製漂白された白米、小麦、砂糖を避け、玄米、オリゴ糖などに変える
  3. 大豆加工食品(醤油・納豆)は毎日食べない
  4. イースト菌を使用した食材はほどほどにする
  5. 必須脂肪酸オメガー3(フラックス)を積極的に摂る
  6. 乳製品は避ける
  7. 乳酸菌(Lactobacillus菌など)を積極的に摂る(但しヨーグルトは避ける)

サプリメントで栄養を補っても、不調が改善しないという場合はLGSかもしれません。特に、砂糖や小麦粉は腸の炎症を起こしやすいので、アレルギーなどでお悩みの人は積極的に糖質制限食を実践されることをお勧めします。

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