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コレステロールは悪玉ではない

脂肪というと一般には脂肪酸を指していますが、体に影響を与える脂肪としてはコレステロールが大きな位置を占めています。
コレステロールというと「悪玉コレステロール」という言葉が広まっていることもあって、健康に良くないものという認識が抱かれがちです。
しかし、これは今では間違いとされています。

厚生労働省による「日本人の食事摂取基準」では、どれくらいのコレステロールを摂ればよいかの目標量が示され、5年ごとに改訂されています。
以前の基準(2010年版)では1日に摂取する目標量の上限(男性750mg、女性600mg)が定められていました。
ところが、2015年版ではコレステロールの上限の目標量が撤廃されました。
これはコレステロールによって健康被害が発生するという十分な科学的根拠が得られなかった為で、これまで健康常識とされてきたことが大逆転された結果となりました。

また「日本人の食事摂取基準」(2015年版)では、エネルギー源の適正な配分は、糖質が50~60%、タンパク質が15~20%、脂質が20~30%とされています。

平均的な日本人の食事は、昭和30年代後半は炭水化物が75%以上で、タンパク質は12%ほど、脂質は11%ほどでした。
そして、栄養のバランスが良かった昭和50年代後半には、様々な食品を食べることによって炭水化物は60%ほど、タンパク質が13%、脂質が25%ほどと、ほぼ理想とされる割合に近くなっていました。
それが2005年(平成17年)の統計(国民健康・栄養調査)では炭水化物が58%、タンパク質が13%、脂質が29%となっています。

脂質は2010年版までの基準では20~25%となっていました。
それに対して上限が30%に引き上げられたのは、脂質を種類に関係なく多く摂ってよくなったということではなく含まれる不飽和脂肪酸を多く摂るようにということで、飽和脂肪酸を7%以下に抑えることが示されています。

コレステロールが増えると動脈硬化のリスクが高まることについて以前の記事で紹介しました。
そのこととコレステロールによって健康被害が発生するという十分な科学的根拠が得られなかったということとは矛盾するのではないか、と感じる人がいるかもしれません。

コレステロールそのものについては血液中で増えたからといって、動脈硬化に繋がるわけではありません。
しかし、コレステロールの多くを占める悪玉コレステロールとも呼ばれるLDLコレステロールが酸化すると、動脈硬化のリスクが高まることが確認されています。
酸化したLDLコレステロールを白血球のマクロファージが取り込んで処理した結果、血管が硬く、狭くなっていき、動脈硬化になりやすいことが知られています。

つまり、血管が体質的に弱い日本人は、動脈硬化を防ぐためにコレステロールを減らしてLDLコレステロールを減らすのではなく、LDLコレステロールが活性酸素によって酸化しないようにすることが重要であるということです。
活性酸素への対処法については今後の記事で説明いたします。

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