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実は短命だった日本人

日本が世界に誇る長寿国としてのスタートを切った年は、第二次世界大戦が終わった1945年(昭和20年)とされています。
終戦の年に生まれた人は今年(2017年)で72歳となっていますが、その当時の平均寿命は男女ともに50歳に達していませんでした。

その当時のアメリカ人の平均寿命は60歳、北欧では70歳に達していました。
今では信じられないことかもしれませんが、いわゆる先進国の中では日本人の平均寿命は最下位に位置していました。
その当時の長寿国とは20年もの開きがありました。

平均寿命というと、現在の日本人が何歳まで生きられるのかという意味で捉えている人もいるようですが、実際には平均寿命は、その年に生まれた子供が同じ生活環境、医療環境、経済状況の中で暮らした場合に予測される平均寿命のことを指しています。
終戦の年の状況では、せいぜい50歳までしか生きられないとみられていたのです。

終戦後に初めて平均寿命が発表されたのは1947年(昭和22年)のことで、男性は50.06歳、女性は53.96歳でした。
3年後の1950年(昭和25年)には女性の平均寿命は60歳を超え、それに続いて「もはや戦後ではない」といわれた1955年(昭和30年)には男性も60歳を超え、それ以降は急速に平均寿命が延びることとなりました。
いかに生活環境が急速に改善されたかが、平均寿命の変化からもわかります。

さらに生活環境が改善され、1977年(昭和52年)には男性の平均寿命が72.69歳と世界第1位となり、続いて1984年(昭和59年)には女性の平均寿命が80.18歳と第1位となりました。
現在(2015年/平成27年)の平均寿命は男性が80.75歳、女性が86.99歳となっています。
これだけ急激に変化をしたのは、寿命に大きく影響する食生活が変化したからで、それに応じて体も変化してきました。

ここまで大きく変化した国は他に見当たりません。
戦後は経済発展とともに医療も発展して、ワクチンなどの開発によって若くして病気で亡くなる人も激減しました。
しかし、その条件は欧米も同じことです。
日本人の場合に特に大きく変化したのは食生活の内容です。

日本人の食事では戦前も終戦直後も動物性タンパク質が大きく不足していました。
食生活が改善してきた1950年(昭和25年)に比べると、現在の肉類の摂取量は5倍以上にもなっています。
そのために日本人を健康にした要因は肉類だと考える人も少なくありませんが、戦前・戦後を通じて肉類だけではなく魚介類も不足していました。
全国各地で海の魚を買えるようになったのは昭和30年代からでした。
卵も足りず、牛乳が朝食時や学校給食で飲まれるようになったのは昭和30年代に入ってからでした。

動物性タンパク質だけでなく脂肪の摂取量が足りなかったために、当時の日本人は血管が弱く、感染症や疾患に対する抵抗力が欧米各国の人たちに比べると低い状況でした。
1947年(昭和22年)の死亡原因を見てみると、抵抗力の低さを示すように第1位は結核、第2位は肺炎でした。
これに胃腸炎、脳血管疾患、老衰が続いています。
終戦後数年経つと食糧事情の好転によって栄養状態が急速に改善され、不足していた栄養成分が補われたことから平均寿命が大きく延びることとなったわけです。

数字が何度も出てきて、少しややこしく感じるかもしれませんが、こういった変化は日本人の体質を考え、日本人の体質が抱える問題点を理解するために重要な事柄となりますので、じっくりと読んでもらえればと思います。

昭和30年代後半には平均寿命が延び続ける中にあって、成人病(現在の生活習慣病)は比較的少なく、健康的に平均寿命を延ばすことができていました。
しかし、昭和40年代以降は食生活の洋風化が進み、その影響から生活習慣病が増え続け、がん(統計では悪性新生物)、心疾患(心臓病)、脳血管疾患による死亡数が増え続けていきました。
死亡原因の第1位は1950年(昭和25年)までは結核でしたが、1951年(昭和26年)には脳血管疾患が第1位となり、1981年(昭和56年)に がんが逆転して、それ以降は現在まで、がんが第1位となっています。

「このような状況では、いつか日本は長寿世界一の座から滑り落ちる」といわれ続けてきましたが、ついに、その時が訪れています。

2014年(平成26年)の平均寿命は男性が80.50歳、女性が86.83歳で、女性は3年連続世界第1位、男性は第3位となり、男女を合わせた統計では第1位となっていました。
ところが、2017年(平成29年)発表された2015年(平成27年)の最新データでは女性は第2位、男性は第4位となり、男女合わせた順位では第2位に下がっています。
30年以上も誇ってきた世界第1位の長寿の座を香港に譲ることとなったわけです。

平均寿命の順位が下がったとしても日本人が長寿であることには変わりがありません。
ところが、もう1つの寿命のデータである“健康寿命”を見ると、楽観していられるような状況でないことがわかります。

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