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日本人は肝臓が弱い

日本人はアルコール飲料に弱い体質だといわれています。
飲酒をしたときの酔いも早く、半数以上は少量の飲酒によって顔面紅潮、動悸、頭痛などのフラッシング反応が起こっています。
その理由として、日本人が歴史的に摂取してきたアルコール飲料の度数の低さと、肝臓のサイズと酵素の種類が挙げられます。

現在、日本酒の原酒はアルコール度数が16~18度(%)で、加水によって13~15度程度にしたものが一般の日本酒として販売されています。
江戸時代には今よりも低い度数の日本酒が飲まれていましたが、これは発酵技術が極端に低かったからではありません。
江戸時代の原酒の度数は15度程度であったものの、醸造技術が高くはなかったことから、かなり辛く、酸味も強かったため、水で薄めて販売されていたのです。
その度数は5度程度で、原酒1に対して水2の割合で加水されていて、現在のビール程度の度数のものしか飲まれていませんでした。

欧米のアルコール飲料はウイスキーが40%前後、ワインが13%前後あり、ビールも伝統的なものは7%以上のアルコール度数があります。
そのために、欧米人のアルコールを分解する能力は高まっていきましたが、日本人は分解する能力が低く、アルコールが分解されてできる有害成分のアセトアルデヒドを分解する能力も低くなっています。

アルコールは胃と小腸上部で吸収され、血液中に入ったアルコールは門脈(静脈)を通って肝臓に運ばれます。
肝臓内ではアルコール脱水素酵素によってアセトアルデヒドに分解され、アセトアルデヒドはアルデヒド脱水素酵素によって無害な酢酸に変化していきます。
酢酸は筋肉や心臓などの臓器に運ばれ、熱エネルギーを作り出したあとには最終的には炭酸ガス(二酸化炭素)と水となって排泄されます。

日本人はアルデヒド脱水素酵素が遺伝的に少ないために悪酔いしやすいのですが、この酵素の働きが非常に遅い不活性型の人が約45%もいて、中には全く働かない人も約5%います。
欧米人は活性型がほぼ100%であるのに対して日本人の活性型は約50%といわれています。

東アジアの5万人以上を対象とした遺伝子研究が行われていますが、東アジア人に特徴的な遺伝子として飲酒による悪酔いの原因物質のアセトアルデヒドを分解する酵素を作るALDH2遺伝子が認められています。
この遺伝子の作用が弱い不活性型は日本人の約40%にみられていて、これが日本人の悪酔いしやすい原因と考えられています。

酵素の特性は遺伝によって決められることが多く、アルデヒド脱水素酵素は遺伝によって量と機能が決まっているため、一般にいわれるような「飲むほど酒に強くなる」ということはありません。

日本人が酒に弱いのは、体の大きさにも関係があります。
肝臓は体重の約50分の1の重量がある大きな臓器で、日本人は欧米人に比べて、体が小さい分だけアルコールとアセトアルデヒドを分解する能力が低くなっています。
女性は男性よりも体が小さい分だけ肝臓が小さく、アルデヒド脱水素酵素の量が少ないわけですが、さらに女性は脂肪の量が多い分だけ体内の水分量が少なくなっています。

アルコール分解速度は日本人も欧米人も大きな差はなく、1時間の分解速度は体重1kg当たり約0.15gとなっています。
体重が50kgの人なら1時間に分解できる量は約7.5gであり、ビールならグラス(180ml)1杯分となります。
アルコールは体内の水分によって薄められますが、血中アルコール濃度によって酔いの程度が異なります。
水分量が少ない女性は、それだけ血中アルコール濃度が高まりやすいので酔いやすく、肝臓に負担がかかりやすくなっています。

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