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サプリメントの基礎知識と選び方バイブル

脂質の働き。皮下脂肪と内臓脂肪の違い。危険な異所性脂肪とは。

「脂肪=悪者」のように聞こえてしまう現代ですが、もちろん脂肪(脂質)は大切な栄養素のひとつです。

主な脂質の働きは次の6つです。

① 細胞膜、血液、ホルモン、神経伝達物質などの原料となる

② 脂溶性ビタミン(A、D、E、K)の吸収を促進する

③ 運動時はもちろん、食事が取れないような非常時のエネルギー源として使われる

④ 健全な皮膚や頭髪を保つ

⑤ 体温を保持する

⑥ 対外的な衝撃からの身体を守る

脂質を摂り過ぎると肥満になり、様々な病気の危険性が増加すると言われますが、痩せていれば良いというわけではありません。

分かりやすい例を挙げれば、太っているのに健康診断で全く異常のない健康的なお相撲さんがいれば、痩せていても糖尿病の人がいます。

実は脂肪にも種類があり、様々な病気のリスクを高める危険な脂肪とそうでない比較的安全な脂肪があるのです。

脂肪には大きく分けて「内臓脂肪」と「皮下脂肪」の2種類があります。

内臓脂肪とは、お腹の中の腸を固定する膜(腸間膜)に蓄えられる脂肪のことです。

内臓脂肪が増え過ぎると、脂肪細胞から糖尿病や動脈硬化性疾患(心筋梗塞、脳卒中など)を引き起こす悪玉物質(TNF-α や FFAなど)が多く分泌され、血糖値をコントロールしやすくしたり動脈硬化を抑えたりする善玉物質(アディポネクチンなど)の分泌は減少します。

皮下脂肪とは、その名の通り皮膚の下にある脂肪のことで、指でつまむと確認できます。

生活習慣病との直接的な関係は薄いと言われています。

内臓脂肪は皮下脂肪よりも生理活性が高く「付きやすく落ちやすい」という特徴があります。

お相撲さんは毎日かなりの量の食事を食べ、たくさん寝て、脂質を脂肪細胞の中にどんどん取り入れて脂肪細胞を膨らませていきます。

まずは内臓脂肪が蓄積し、その後、皮下脂肪が増えるわけですが、お相撲さんは厳しい稽古を欠かしません。

運動すると内臓脂肪はどんどん燃焼しますので、結果的に皮下脂肪のみが蓄積していくのです。

皮下脂肪の多いお相撲さんより、内臓脂肪の多い痩せ型の人の方が病気にかかるリスクは高いのです。

最近では、内臓脂肪よりも性質(たち)の悪い最も恐ろしいと言われている「第3の脂肪」の存在が注目されています。

身体の中で余った脂質は内臓脂肪や皮下脂肪の脂肪細胞内に蓄えられますが、それでも余った脂質は脂肪細胞以外の場所に沈着します。

これが第3の脂肪と呼ばれる「異所性脂肪」です。

異所性脂肪は心臓や肝臓などの臓器や筋肉などに蓄積し、心臓では冠動脈の動脈硬化を、肝臓では脂肪肝を、膵臓ではインスリンを分泌するβ細胞の破壊を、筋肉では糖質の取り込みが減りインスリン抵抗を促進すると言われています。

脂肪細胞の数は成人するまでに決まると言われており、人によって個人差があります。

脂肪細胞が少ない人は、余分な脂肪を蓄える貯蔵庫の容量が少ないため、異所性脂肪が溜まりやすい体質と言えます。

そのため、糖尿病を改善するために皮下脂肪を増やす薬を使うこともあるのです。

昔は痩せていたのに最近太ってしまったというような人は、異所性脂肪が溜まっている可能性があるので要注意です。

恐ろしい異所性脂肪ですが、運動や食事改善によって皮下脂肪や内臓脂肪よりも容易に消失します。

「危険な脂肪」とは内臓脂肪と異所性脂肪のこと。

どちらも見た目では蓄積具合が分からない脂肪です。

CTスキャンなどでお腹の断面を見ることは簡単ではないですし、むやみに放射線被曝をする必要もありません。

簡単にリスクを把握できるという点で、メタボリック・シンドロームの診断基準は(未だ基準値に対する議論はあるものの)ひとつの目安として有用であるといえるでしょう。

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