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イノシトールについて

イノシトールとは?

イノシトールとは体内では筋肉や神経細胞に多く存在する糖アルコールの一種です。動物の体内では細胞膜に多く含まれています。植物では穀物の糠や豆に多く含まれています。白色の結晶性粉末で、臭いはなく、後味のないすっきりした甘みを持っています。

イノシトールは 100年ほど前に哺乳動物の筋肉組織の抽出物から発見されました。その後、マウスやラットによる実験をもとに、1940年代に成育や毛髪を正常に保つビタミンとして報告され、ビタミンB群の一種と考えられていました。その後の研究によって、体内でもグルコース(ブドウ糖)から合成されることがわかり、現在ではビタミン様物質として取り扱われています。

イノシトールには9種類の異性体(cis-, epi-, allo-, myo-, muco-, neo-, D-chiro-,L-chiro-, scyllo- )が存在しますが、ミオイノシトールのみが生物活性を有するため、通常はミオイノシトールをイノシトールと呼んでいます。ミオとは筋肉を指し、筋肉の中に多く含まれる成分であることに由来しています。

イノシトールは、植物中ではイノシトールまたはフィチン酸(イノシトール-6-リン酸)の形態で存在し、動物体内ではイノシトールまたはイノシトールリン酸の形態で存在しています。

一般に食品添加物に栄養強化剤として使用が認められており、脂肪肝や動脈硬化を予防し、脳細胞に栄養を与える効果があるといわれています。リン脂質(脳内物質)の重要な成分でもあるため、特に神経の細胞膜に多く含まれています。また、人間の初乳(産後の数日間に出る母乳)に多く含まれ、乳児に欠かすことのできない成長物質ともいわれており、粉ミルクにも添加されています。

イノシトールの効能・効果

イノシトールは別名「抗脂肪肝ビタミン」とも呼ばれるほど、昔から肝臓への作用が高いと考えられてきた成分です。現在ではイノシトールは特に“脂肪肝”の予防や改善に効果があるといわれています。

脂肪肝とは肝臓内に中性脂肪が溜まってしまう状態です。通常の肥満とは違い見た目には表れにくいため、自覚していない場合も多いのですが、今や日本人の4人に1人、男性では3人に1人が脂肪肝であるともいわれています。

イノシトールは体内にある脂質の代謝を促進し、肝臓への脂肪蓄積を防ぐ働きがあるとされています。そのため、脂肪肝や肝硬変の治療薬にも用いられています。

またイノシトールにはコレステロール値を下げる作用もあるとされ、血管に余分なコレステロールが溜まることで起きる動脈硬化の予防にも効果が期待できます。

飲酒が多い人やコレステロール値が気になっている人などは、日頃からイノシトールを意識して摂るとよいでしょう。フルーツや豆類に多く含まれていますしサプリメントもあります。

イノシトールは、ホスファチジルイノシトールというリン脂質の構成成分です。リン脂質は細胞膜に含まれている成分で、特に神経細胞の膜に多く存在しています。リン脂質は脳細胞に栄養を供給したり、神経の働きを正常に保つ働きを担っています。したがって、リン脂質の構成要素であるイノシトールは、神経の伝達や脳の活動を正常に保つ上で欠かすことのできない成分といえます。

イノシトールは、神経の伝達や脳の活動を正常に保つ上で欠かすことのできない成分であり、神経細胞に栄養を供給する働きを担っています。神経細胞はあらゆる器官に刺激を伝達するほか、発毛や育毛などの頭皮の健康を指示する情報の伝達も担っています。

この働きによって頭皮の健康が保たれ、抜け毛や湿疹等の頭皮のトラブルを防ぐことができると考えられています。したがって、イノシトールによる神経細胞の活性化が、健康な髪を維持する効果があると考えられています。

近年では、1日10g以上のイノシトールの大量摂取により、パニック症候群や強迫性障害の治療に有効性が示唆されるといった脳機能改善の報告もなされています。

また、イノシトールは腸の筋肉の収縮活動を高めるという報告があり、収縮活動が高まると便通がよくなります。

イノシトールを多く含む食品

イノシトールはビタミン様物質のため、フルーツに多く含まれています。イノシトールを多く含む食品に、オレンジやスイカ、メロン、グレープフルーツ、桃などが挙げられます。果物以外では、グリーンピースなどの豆類、小麦胚芽、さつまいも、トマト、キャベツといった食品にも多く含まれています。

イノシトールは、体内でグルコース(ブドウ糖)からも合成されますが、合成量には限界があり、それだけでは十分な量とはいえないため、毎日の食事やサプリメントで摂取することが大切です。脂肪肝、肝硬変、高コレステロール血症、動脈硬化症などに対して効果を得るために1日に必要な摂取目安量は500~2000mgとされています。

食品100gあたりのイノシトール含有量は、オレンジが約200mg、グレープフルーツが約150mg、グリーンピースが約280mg、さつまいもが約60mgとなっています。

日常的にカフェインを摂取する人はイノシトールの消費量が多いため、イノシトールが不足してしまう可能性があります。イノシトールが不足することによって起こる健康被害の報告はまだありませんが、カフェインを多く摂取する人はイノシトールを積極的に摂取することを意識した方がよいと言えるでしょう。

同じビタミンB群の一種であるコリンとイノシトールは相互関係があり、一緒に摂取することで脂質の代謝や脳の活性化に対する効果が倍増するともいわれています。

さらにイノシトールとコリンが結びついてできたレシチンを摂ることも推奨されています。レシチンは大豆製品や卵黄などに多く含まれている成分です。

【こんな方におすすめ】

  • コレステロール値が気になる方
  • 生活習慣病を予防したい方
  • 脂っこい食事が多い方
  • お酒をよく飲む方
  • 野菜不足の方
  • ストレスをやわらげたい方
  • 薄毛でお悩みの方

イノシトールの欠乏症は?

一般的な食生活でイノシトールが不足することは ほとんどないといわれていますが、コーヒーや緑茶をよく飲む人の場合は注意が必要です。カフェインはイノシトールを大量に消費します。そのため日常的にカフェインを摂取する人はイノシトールが不足してしまう可能性があるのです。

また、アルコールの摂取量が多い人やコレステロール値が気になる人も、通常より多めに摂取した方がよいでしょう。通常の摂取目安量は250~500mgですが、脂肪肝や動脈硬化の予防などの効果を期待する場合、1日に必要な摂取目安量は500~2000mgとされています。

イノシトールが体内で不足した場合、薄毛や肝機能の低下、糖尿病のリスクが高まるなどの症状が考えられます。ただし、イノシトールは体内でも生合成されるうえに、主な働きである脂質の代謝の促進などはビタミンB群のほかの栄養素でも行っているため、目立った欠乏症というのは今のところ報告されていないようです。

逆に過剰摂取した場合ですが、イノシトールは水溶性の成分のため、過剰に摂取しても尿として体外に排出されるため問題はないと考えられます。

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