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ガン食事療法の元祖「ゲルソン療法」

医聖ヒポクラテスは、ほとんどの食物は「薬」になると言いましたが、実際にゲルソン博士は食事指導で結核もガンも治しました。

ガンに効く食事療法として世界で最も有名なゲルソン療法は、多くのガン患者を救ったという点で非常に優れた治療法です。

私たちは、ゲルソン療法の最大の功績はガンという病気が食事という日常の習慣を変えることで治せるという事実を証明したことだと考えています。

難治性の結核を99%以上治す食事療法を行なっていたゲルソン博士が、最初のガン患者を治療し、見事に治癒させたのは1928年のことでした。

この患者から治療を依頼されたとき、ゲルソン博士はこう言ったそうです。

「私にはガン治療の経験はない。また自信もない。私たちの結核治療法は医学界から白い目で見られている。そのうえガン治療まで始めたら、いっそう白い目で見られることになる」

それでもゲルソン博士は結局、患者の熱望に応える形でガン治療を行ない、結果として そのガン治療は成功しました。

この最初のガン治療が、もし成功していなければ、現在のガン食事療法としての「ゲルソン療法」の成立はなかったかもしれません。

そして、ゲルソン療法の治療成功という事実に後押しされ、雨後の竹の子のように生まれた食事療法や代替療法の多くは存在しなかったかもしれません。

ゲルソン博士の時代には、ミネラルについて解明されていない点が多くありましたが、ビタミンや酵素などについては重要な発見がなされ、博士はそうした新事実も丹念に調べて治療に応用しました。

博士は、ガン治療の目的は突き詰めると酵素機能を回復させることだと考え、そのために細胞内外のミネラルバランスと肝臓の機能回復が最重要であると考えました。

そして、当時欧米で大量に消費されていた塩漬け肉や加工品などの摂取過剰によるミネラルバランスの乱れがガンの要因のひとつと定め、細胞内外のカリウムとナトリウムのバランスの回復を目指しました。

その方法として、塩(塩化ナトリウム99.5%の食塩)の摂取を極力控え、有機農法・無農薬の新鮮な野菜にこだわり、ニンジンやリンゴなどの野菜をジュースにしてカリウムを
補給することで、細胞外液に多いナトリウムや塩素などナトリウムグループのミネラルを体外排出させ、細胞内液に多いカリウムやマグネシウムなどカリウムグループのミネラルを体内に増やす食事を指導しました。

ゲルソン博士は有機農法の野菜にもこだわりました。

それは、土壌中に含まれるミネラル量と自然なバランスで含まれる放射性ミネラルに注意を払ったためで、それが生体にとって重要だからです。

ただゲルソン博士は、当時の知見から放射性カリウム41やヨード130、131の摂取が重要と考えていましたが、その後の研究で実際に生体に重要な放射性カリウムはカリウム40であることが分かっています。

また、ゲルソン博士は日本の山極教授のウサギの実験から、肝臓の機能障害がガンの重要な原因のひとつと考えており、肝臓に負担を与える物質の摂取を控えるように指導しました。

そして、肝臓機能をアップさせる生レバーの補給や、サプリメントによるビタミンB₁₂、ナイアシンの大量摂取を指導しました。

同様の理由で、化学合成成分を多く含むスキンケアや洗剤、殺虫剤など日用品の使用を禁止するなど、肝臓に負担をかける有害物質の侵入にもかなりの注意を払いました。

ところで、ゲルソン博士の時代にはブドウ糖が必須の栄養素と考えられており、ガンに対する兵糧攻めになる糖質制限の発想はありませんでした。

ミネラルバランスの観点から、穀物は無精製の玄米や全粒粉小麦としているだけでした。

また、博士は甲状腺ホルモンがガンに重要な関わりがあると考えて、大量の有機ヨードと無機ヨードの薬剤を投与していましたが、この点は異論があります。

特に、海産物が豊富に採れる日本では、逆に過剰供給になってしまう可能性もあり得ます。

ゲルソン博士は、この治療法を行なう際の極めて重要な注意点として、以下の2点を強調しています。

(1)ゲルソン療法は(極めて厳格な塩分制限と体の浄化によって)体の感覚が(原始人のように)非常に鋭敏になるため、薬の摂取には特に注意が必要。どんな薬でも投薬前には、必ずゲルソン療法の経験のある医師に相談する必要がある。

(2)ゲルソン療法は、クリニックでも家でも、少なくとも18ヶ月は厳格に実行する必要がある。

また、ゲルソン療法を行なう医師に向けて、次のような注意を述べています。

ゲルソン療法は免疫力を強化する治療法であり、塩分と水分の管理、治療に役立つ栄養、体の浄化、つまり解毒、代謝機能の正常化などをベースとする総合的な治療の為の処方箋である。

そして、この治療法は骨髄、血管の安定性に依存している。

だからこの療法は、次のようなことによって効果が上がりにくくなることがある。

(1)それまでに化学療法=抗ガン剤治療を受け過ぎている場合

(2)長期間ステロイド剤(プレドニゾン等)を使っていた場合

(3)脳下垂体、副腎、脾臓、胃の3分の2以上、結腸を切除した場合

(4)肺や腹部に穿刺術(せんしじゅつ:体外から血管・体腔内や内臓に注射針を刺すこと)がたくさん行われている場合

(5)肝臓のダメージがひどすぎる場合

(6)移植手術によって免疫抑制剤(エンドキサン等)が必要な場合

それでは、ゲルソン療法の治療レシピを簡単に説明します。

その内容は以下のように、非常に厳しいものでした。

(1)完全菜食

(2)にんじんジュースと野菜ジュースの大量摂取

(3)厳格な無塩食(塩化ナトリウムの制限)

(4)カリウムやヨードなどミネラルの補給

(5)穀物は未精製のものを

(6)コーヒー浣腸を1日に5回

(7)化学肥料を使った作物によるナトリウム、塩素、水分の過剰摂取の禁止(有機栽培・無農薬作物の摂取の奨励)

(8)魚、肉、卵、牛乳は解禁するまで一時禁止

(9)アルコール摂取の禁止

(10)有害化学物質の使用禁止(洗剤・殺虫剤など)

ゲルソン博士が主張したゲルソン療法は、思想や経験から組み立てられた理論ではなく、実際のガン治療という臨床を通して、多くの現象から治療理論を探っていくという科学的な考察に満ちていました。

現在、もしゲルソン博士が生きていたら、実験や科学的推論の結果、もたらされた新たな知見を取り入れた、現代のゲルソン療法となったに違いありません。

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