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2000年に提唱されたガンの6つの特徴

2007年に出版された「ガン生理学」(Biology of Cancer)に、ガンの6つの特質が掲載されています。

1.自己増殖
2.増殖阻止のシグナルに不感症(感受性の低下)
3.アポトーシス(細胞の自殺)機構の回避
4.無限の増殖能
5.血管新生能
6.組織浸潤および転移能

これは腫瘍生理学者のワインバーグとハナハンが2000年にガンの特徴として発表した論文がもとになっています。

それぞれを簡潔に説明していきましょう。

自己増殖

ガン遺伝子の活性化により、ガンは増殖経路を活性化して自律的に増殖していく。

増殖阻止のシグナルに不感症(感受性の低下)

ガン細胞は、細胞増殖を抑制するガン抑制遺伝子を不活性化している。

アポトーシス(細胞の自殺)機構の回避

ガン細胞は細胞死を可能にする遺伝子やシグナルを抑制、不活性化している。

無限の増殖能

ガン細胞はいくつもの世代を経たあとでも死滅しないような特別な遺伝子経路を活性化している。

血管新生能

ガン細胞は自らを養うための血液の供給を引き出す能力を獲得できる。

組織浸潤および転移能

ガン細胞は多臓器に移動し、そこで組織に浸潤し、その臓器で増殖する能力を獲得している。


この6つの特徴は、遺伝子変異が積み重なってガンになるという従来の理論がベースとなっています。

遺伝子の変異を繰り返すことで絶えず性質が変化することを「ゲノム不安定性」といいます。

したがって、この6つのガンの特徴はすべて「ゲノム不安定性」によってもたらされるといってよいでしょう。

たしかにガン細胞に見られる突然変異の中で病的なものは、実際の正常な細胞機能にダメージを与えます。

しかし、「ガン遺伝子を活性化させただけではガンにならない」に記載したように私たちの細胞のほとんどの遺伝子(DNA)に突然変異が起こる割合は極めて低いことが分かっています。

私たちの生涯で起こる突然変異率が低いことは、ガン細胞にみられる数千~数万(数百万あるものもある)の病的な突然変異の膨大な数を説明できません。

ガン抑制遺伝子という「ガンの見張り役」に突然変異が起こることで、ガンは発生することも示唆されてきました。

たとえば今までもっとも研究されてきたガン抑制遺伝子の1つにp53(ピーフィフティースリー)があります。

多くのガン細胞でp53遺伝子の変異が報告されています。

p53のような「ガンの見張り役」をするガン抑制遺伝子に変異が起きてガンが発生するのであれば、なぜこのような重要な遺伝子に高率に変異が起きるような不利な特質をわざわざ備える必要があったのでしょうか?

なぜこのような疑問を呈されるかというと、生存に必須の重要な遺伝子には、ヒト以外の動物も含め、種を超えてほとんど突然変異がみられないことが分かっているからです。

ガン細胞において、p53のような重要なガン抑制遺伝子に変異が頻繁に起こっているのは、何か理由があるはずです。

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