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ビタミン・ミネラル・タンパク質の不足で現れる症状 新型栄養失調

ビタミン・ミネラル・タンパク質は、脂質や糖質などエネルギー源となる栄養素とは違って、生体の調整機能を行なっているため、足りなくなると様々な欠乏症状が出てきます。

ただし、欠乏症は直ぐに分かりやすい形では現れてきません。

では、どんな形で現れるのでしょう。

ここでは、タンパク質・ビタミン・ミネラルが体内で不足すると たどる経過について簡単に説明します。

まず、分かりやすい例を挙げて説明します。

一般の人の健康なボランティアに協力してもらって、栄養素欠乏を人為的に引き起こすとどうなるのか、実験をしてみました。

健康上なんの問題もないボランティアスタッフに、「すべての栄養素を含むが、ビタミンB₁ だけ大幅に不足する食事」を与えたらどうなるか、実験しました。

すると、数日で無気力になり、憂うつになり、食欲不振になり、疲労感を訴え始めました。

1ヶ月後には心臓や胃に変調をきたし、不眠症状を訴え、便秘となり、手足がしびれ、頭の回転がにぶり、集中力が低下しました。

そして、5ヶ月後には心電図が乱れ、胃酸の分泌が停止するなど、病的症状が発現しました。

これは、ビタミンB₁ の例ですが、ビタミンだけでなく、タンパク質でもミネラルでも同様です。

重要な機能調節の栄養素の不足が起こると、最初は分かりにくくても、だんだんと変調や自覚症状を感じ、最終的には機能不全や病変を起こすという変化が現れます。

不足の段階について経緯を箇条書きにしてみます。

(1)第一段階(潜在的栄養欠乏の一段階目)

栄養素不足の初期は、体に貯(たくわ)えられているビタミン・ミネラル・タンパク質が徐々に失われ、血液中や尿中排泄の栄養素量の減少がみられます。

※栄養素の備蓄量や排泄量には個人差があるため、この段階では本人の定期的な検査値の変動でしか異変の発見は難しいです。

そのため、できれば定期的な栄養検査を推奨します。

(2)第二段階(潜在的栄養欠乏の二段階目=新型栄養失調)

体内の栄養素がある程度以下になると、栄養素の協力で遂行している体内の代謝反応に異常が起きてきます。

要するに、免疫力や酵素活性など体内機能の指標が低下してくるのです。

※この段階では、一般的な検査数値の下限値付近や異常域を示す可能性もありますが、やはり個人差があるので、単発の検査では発見できない可能性があります。
この段階で栄養欠乏を発見するためには、やはり定期的な栄養検査を推奨します。

(3)第三段階(顕在的栄養欠乏=新型栄養失調)

体内の代謝異常が始まり、エネルギー生産の低下などビタミン・ミネラル・タンパク質が関わる様々な生理的反応が乱れてきます。

「疲れる・憂うつ・食欲がない・眠気・不眠」などの体調変化として現れてきますが、栄養素の不足で起こっているとは理解されにくいです。

また、医者に行くほどではないと判断される程度の変調のため、発見されにくいのです。

※この段階では、一般的な検査数値では ほぼ異常値を示すので、医師も何らかの異変が起こっていることは分かります。
ただ、栄養医学を学んでいない医師の場合、栄養欠乏症状だとは気づきにくい可能性があります。
また個人差により、この段階でも稀に単発の検査では発見できない可能性もあります。
発見を早めるためにも、定期的な栄養検査を推奨します。

(4)第四段階(明らかな栄養欠乏=欠乏症)

この段階になると、明らかな栄養欠乏症状で特徴のある欠乏症(鳥目、壊血病、脚気、くる病など)が現れ始めます。

(5)第五段階(各臓器などの疾病)

この段階でビタミン・ミネラル・タンパク質の補給がなされないと、臓器や組織に病的変化が現れます。

その結果、生命の危険が起きてきます。


尚、新型栄養失調とはビタミン・ミネラル・タンパク質の不足のことです。

その原因は、ほとんどが偏食という食習慣です。

特に、肉や魚と卵と乳製品はビタミン・ミネラル・タンパク質が豊富なため、これらの食品を嫌って あまり食べないと、新型栄養失調になりやすくなります。

ミネラル不足型の新型栄養失調については、小若(こわか)順一氏・国光美佳氏・NPO法人「食品と暮らしの安全基金」の共著『食事でかかる新型栄養失調』(三五館)にミネラル不足の実態が詳しく書かれています。

コンビニ弁当やファーストフード、ファミリーレストランなど、外食や中食で長期間粗食を食べていると様々な健康障害を起こしやすくなります。

また、タンパク質不足型の新型栄養失調は、NHKテレビの「ためしてガッテン」でも特集されたので、ご存じの方も多いと思いますが、血中を流れるアルブミンというタンパク質が少ない状態を言います。

これも肉や魚と卵の摂取不足が大きな原因のひとつです。

ところで、新型栄養失調と昔の栄養失調とは違います。

栄養失調は、エネルギーとなる脂肪・炭水化物の不足のことを言い、現在では ほとんどかかる人はいません。

一方、新型栄養失調は、ビタミン・ミネラル・タンパク質の潜在的・顕在的栄養欠乏症で、現在、非常に多くの人が罹(かか)っていると考えられています。

そのまま放っておくと、更に新型栄養失調が進み、栄養欠乏症から臓器疾患となり、最終的には死にいたるので注意が必要です。

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