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老化の最大の原因は「酸化」

老いと栄養について考えるとき、栄養によるアンチエイジングは外せません。老いを拒否したり、無理に若く見せたりするのではなく、不足する栄養を補うことで身体を良い状態にし、心も生き生きとさせて、内側から若々しくなるのが、本当のアンチエイジングです。

アンチエイジングの前提には「老化」がありますが、あなたにとって老化とは、どのようなことを指すのでしょうか。白髪が出たり、シワができたりすることでしょうか。それとも、物忘れが増えたり、身体が思うように動かなくなったりすることでしょうか?

老化とは、生物学的に見れば、細胞が再生しなくなることです。細胞が再生しないとは、すなわち細胞の死ですが、細胞の死には2種類あります。遺伝子によって規定された細胞死「アポトーシス(apoptosis)」と、細胞内外の環境の悪化によって起こる壊死(えし)「ネクローシス(necrosis)」です。

人は最長でも125歳までしか生きられないといわれていますが、それは遺伝子に、細胞が再生しなくなる遺伝子情報が組み込まれているからだとされています。要するに、細胞がアポトーシスしてしまう為で、私たちの身体を形作っている60兆個の細胞は日々破壊と再生を繰り返していますが、それができなくなるのです。

残念ながらアポトーシスについては、どの遺伝子が仕組みを担っているか解明されていません。それが分かれば不老不死が現実のものとなりますから、ノーベル賞どころではないでしょう。この社会そのものが根底から変わってしまう可能性があります。ただし、もう一方のネクローシスについては、最大の要因が「酸化」であることが分かっています。

私たちは、酸化の元である酸素を取り込むことで生きています。呼吸によって肺から取り込まれた酸素は、血流に乗って全身の細胞に運ばれ、糖を代謝してエネルギーを作り出すために使われます。このような、酸素を使って糖を代謝し、エネルギーを作り出す仕組みが「好気性解糖」です。

私たちが生きていくには酸素を取り込まざるを得ないわけですが、困ったことに酸素は、周囲の物質を酸化します。特に、取り込んだ酸素のうちの一部が変化してできる「活性酸素」は、酸化力が非常に強く、細胞を次々に破壊していきます。そのため、外部から入ってきた細菌などを殺す役目を果たすのですが、その力が自分にも作用してしまいます。

具体的には、遺伝子が酸化すれば細胞がガン化したり壊死したりしますし、細胞膜を形作っている脂質が酸化すれば、細胞が破壊されます。細胞が破壊されると、中にあった消化酵素やサイトカインが流出し、炎症が起こります。炎症が広範囲にわたれば、組織や臓器が破壊されるのです。

活性酸素は、私たちが呼吸をしている限り一定の割合で作られますが、紫外線や車の排気ガス、タバコ、お酒、ストレスなどの影響によって、その量が増大します。また、身体に良いはずの運動も、やりすぎると活性酸素を増やしてしまいます。

それでも、活性酸素を分解して無毒化する抗酸化酵素のSOD(Superoxide Dismutase:スーパーオキサイドディスムターゼ)やカタラーゼ(catalase)の働きが活発なうちは、身体はさほど老化しません。ところが40歳を過ぎる頃から、その活性が落ちると考えられているのです。つまり、中高年になると抗酸化酵素の活性が落ちて細胞の酸化と壊死が進み、老化するというわけです。

細胞の酸化を防ぐには、外から抗酸化物質を摂ることが大事です。抗酸化物質には、ビタミンA、C、E や コエンザイムQ10などがあり、ビタミンA、C、E は3種類一緒に摂る必要があります。抗酸化物質には、酸化されてできた過酸化物から酸素を取り除く働きがあり、たとえば H₂O₂(過酸化水素)からO(酸素)を取って、H₂O(水)という無害な物質に変えることができます。アンチエイジングの基本はこれで、この働きを「スカベンジ(scavenge:掃除する)」と呼びます。

また、嫌気性解糖の過程で出る老廃物・乳酸は、身体の組織を酸化します。運動をやりすぎると良くないのは、激しい運動をすると酸素の供給が追いつかず、嫌気性解糖が行なわれて乳酸ができる為なのです。これに対しては、乳酸をピルビン酸に戻す働きをするBCAA(バリン、ロイシン、イソロイシン)やクエン酸が有効ですし、好気性解糖を活性化するビタミンB₁も大事です。

ただし、いくら栄養素を投与しても、それを血流に乗せて流すことができなければ効果が出ません。血流のコントロールには心臓そのものの働きも大事ですが、血管も大切で、血管を拡張させて血流量を増やす働きをするのが一酸化窒素です。

一酸化窒素は、平常時はあまり作られませんが、炎症が起こったりするとアルギニンを代謝して作られます。アルギニンから一酸化窒素が作られて血管が広がったところへ、ビタミンA、C、E をポンと入れると、瞬時に炎症が消えるのです。

ところが一酸化窒素は諸刃の剣で、酸化の度合いが強いと、一酸化窒素自体が酸化されて二酸化窒素になってしまうことがあります。二酸化窒素は大気汚染の原因物質の1つであることからも分かるとおり、これ自体が相手を酸化させる有害物質です。そのため、アルギニンの投与が勧められるのは炎症の初期、または回復期の酸化度合いが軽い時期で、重度のときには あまり投与しないほうがいいのです。

とはいえ、アンチエイジングという目的においては、細胞増殖を促す働きのあるアルギニンと、アルギニンの元になるグルタミンは有効です。グルタミンとアルギニンは体内で作られますから必須アミノ酸ではありませんが、炎症などがあると大量に使われてしまうために不足しがちで、外から補ったほうがいいのです。

アンチエイジングと栄養素

老化を防ぐには有効な栄養素
抗酸化物質を摂って細胞の酸化を防ぐ(スカベンジ)ビタミンA、C、E、コエンザイムQ10、亜鉛
代謝で乳酸がつくられる「嫌気性解糖」ではなく、乳酸をピルビン酸に戻す「好気性解糖」を促すビタミンB1、BCAA、クエン酸
栄養素が体内に行きわたるよう、血流量を増やすビタミンA、C、E、アルギニン、グルタミン

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