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栄養状態が悪いと褥瘡が出来やすい

上の図では、栄養不良は褥瘡(じょくそう=床ずれ)の発生要因の ほんの1つでしかないように見えますが、実は、ほとんどの発生要因に栄養が関わっています。

まず「圧迫」は栄養と関係ないように思われがちですが、そうではありません。栄養状態が良く、筋肉や脂肪がきちんと付いている人は、多少圧迫されても血流が悪くなることはありません。筋肉や脂肪が圧力を跳ね返し、身体の内部を守ってくれるからです。

さらに、タンパク質が充分摂れていれば、圧迫によって細胞が多少死んでも、修復することができます。したがって、ベッドに寝ている期間が同じでも、栄養状態の良い人は何ともなく、栄養状態の悪い人は褥瘡ができる、といったことが起こるのです。

「可動性の低下」「活動性の低下」「知覚障害」も栄養と関係します。栄養状態が悪ければ可動性、すなわち動く能力が低下するのは当然ですし、動きが少なくなれば活動性も低下します。また、知覚障害はエネルギーや微量元素などの不足によって発症することがあります。

外因性要因の「過度の湿潤」と「摩擦とずれ」は、身体の外に原因があって、栄養とは関係ないようですが、実際には栄養と関係しています。確かに、皮膚が湿るのは外側に水分があるからですし、摩擦やずれはベッドや車椅子との接触で生じますから、水分や接触面を なんとかすれば褥瘡を生じにくくすることができます。

ただ、皮膚が湿って柔らかくなっても、皮脂がきちんと分泌されていれば、水を弾きます。栄養状態が良く皮膚が丈夫ならば、さほど簡単に傷はできません。摩擦とずれも、皮膚や筋肉、脂肪がしっかりしていれば、影響は小さくなります。その意味で、全く栄養と関係ないとは言えないのです。

では、内因性要因はどうでしょうか。「加齢」は褥瘡の大きな危険因子とされていて、実際には褥瘡は高齢者によく発生しています。

けれども、高齢になる事そのものが褥瘡の発生要因なのかといえば、そうではないでしょう。高齢になっても栄養状態のいい人、たとえば日野原重明さんのような人は、多少寝込んでも褥瘡はできないはずです。加齢が褥瘡の危険因子とされるのは、高齢者には肉をほとんど食べなかったり、食事の量が少なかったりして、栄養障害に陥っている人が多いからなのです。

「低血圧」はどうでしょうか。血圧が低いと、たとえば身体の出っ張った部分がベッドに押し付けられたとき、自分の体重によって生じる圧力を押しのけて、その部分に血液を通すことができません。血流が悪くなって酸素や栄養素が届かず、細胞が壊死してしまうのです。そして低血圧は、栄養状態と深く関わっています。

私たちの血液には、アルブミンをはじめ、様々な栄養素が含まれています。ところが、栄養が不足して血中の栄養素が減ると、血液は水っぽくなっていきます。いわば血液サラサラ状態になるわけで、こうなると心臓は、強い圧力をかけて血液を押し出す必要がありません。弱い力で押し出すだけで、水っぽい血液はシャー、シャーと流れていきます。心臓にとってはそのほうが楽ですが、血圧が低くなれば、外から血管にかかった圧力を跳ね返す力も弱くなり、その結果、褥瘡が生じやすくなるのです。

次に「低酸素分圧」ですが、これは血液中の酸素が少ない状態です。血中に酸素が少なければ、細胞が充分なエネルギーを作れず、壊死していきます。血中の酸素が少ないのは、呼吸障害などによって酸素がうまく取り込めないからで、これには呼吸筋が関わっています。そして呼吸筋の強さには、タンパク質をはじめとする栄養素が大きく関わっています。

「臓器障害」も、褥瘡の原因になります。肺に障害があれば酸素を充分に取り込めなくなりますし、肝臓に障害があればタンパク質の代謝や老廃物の解毒がうまくいかなくなります。酸素が不足すれば細胞が壊死しますし、タンパク質が足りなければ細胞を作ることができません。老廃物を解毒できなければ、他の臓器にも、神経や脳にも障害が起こり、運動性や認知機能の低下につながります。膵臓や胆嚢(たんのう)、胃や小腸に障害があれば、消化吸収がうまくいかなくなり、栄養が不足したり免疫機能が低下したりします。

臓器障害があると、多かれ少なかれ褥瘡につながる危険性があるわけです。そして臓器障害は、栄養障害によって引き起こされることが多々あります。要するに、褥瘡の発生要因には、ことごとく栄養が関わっているわけで、栄養状態を改善すれば褥瘡を減らすことができるのです。

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