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コエンザイムQ10について

コエンザイムQ10とは?

コエンザイムQ10(CoQ10)は、体中の細胞のミトコンドリア中に存在している補酵素の一種で、生命活動に必要なエネルギー生成の大半に関わっていて、細胞のエネルギー源であるATP(アデノシン3リン酸)を作るのに不可欠とされています。コエンザイムQ10が不足すると、疲れやすくなったり免疫力の低下などが引き起こされてしまいますので、健康的に生きるためには欠かせません。

全ての細胞膜に存在し、特に心臓や肝臓,卵巣,精巣には多く含まれています。1日に10万回も収縮する心臓で欠乏すると心臓機能に影響が出やすくなります。厳密にはビタミンではないのですが、ビタミンとよく似た働きをすることから「ビタミン様物質」に分類されており、「ビタミンQ」という俗称もあります。

日本では元々「ユビキノン」という名前で医薬品として使用されていましたが、海外ではサプリメントとして「コエンザイムQ10」の名前で流通していました。21世紀に入って日本でも食品成分として利用することが認められてからは、海外同様にコエンザイムQ10という名前の方がポピュラーになっています。

つまり、コエンザイムQ10は人間が生きていくために欠くことができない大変重要な物質です。人間が生きていく上で必要なエネルギーの約95%は細胞内にあるミトコンドリアで生成されています。コエンザイムQ10はミトコンドリア内に多く含まれ、エネルギー生産に重要な役割を果たしています。

またコエンザイムQ10は、抗酸化力も強く体内に充分に存在すれば血管や脂質の酸化防止に役立ちます。コエンザイムQ10は体内で合成するほか食品(魚,肉類)にも極少量含まれています。

コエンザイムQ10は、1957年ウィスコンシン大学のF.L.クレーン教授によって発見され、1958年 カール フォルカーズ博士がコエンザイムQ10 の化学構造を解明しました。1978年 ミトコンドリアのエネルギー変換におけるコエンザイムQ10 の役割について研究したピーター ミッチェルがノーベル賞を受賞しています。

アメリカでは20年以上前からサプリメントとして販売されていましたが、日本では心筋梗塞や狭心症などの心疾患や、脳出血、代謝改善などの治療薬として長年利用され、サプリメントとしての認可は遅れていました。2001年に食薬区分が見直された際に、日本でもようやくコエンザイムQ10が食品として認められ、サプリメントや飲料として市場に出回るようになりました。

非常に強力な抗酸化作用を持つため効果を実感しやすいとの評判がたち、たちまち人気のサプリメント成分として地位を築きました。更に現在では、コエンザイムQ10は食品分野だけにとどまらず化粧品に配合される形でも市場に出回っています。

もともと人体にはコエンザイムQ10を合成し、作り出す仕組みがあります。しかし残念ながら、年齢とともにその生産量が少なくなってしまいます。最も体内でのコエンザイムQ10の量が多いのは20歳頃で、その後少しずつ減り続け、40歳前後を境に急激に減少し、そのまま不足の一途をたどります。心臓、肝臓、腎臓、肺などの臓器や肌などに存在していたはずのコエンザイムQ10はどんどん失われていくのです。

コエンザイムQ10が減少していく理由は単に生産量が低下するだけではありません。加齢に伴いコエンザイムQ10の必要量が増えるということも主な理由です。更に、過度のストレス、偏った食生活、運動不足などの悪い生活習慣もコエンザイムQ10の減少を加速させるとみられています。加齢とともに失われていくコエンザイムQ10を積極的に外から補うことは、非常に有効かつ効率的なアンチエイジングの方法だと考えられます。

コエンザイムQ10には酸化型(ユビキノン)と還元型(ユビキノール)がある

コエンザイムQ10には、「酸化型(ユビキノン)」「還元型(ユビキノール)」と呼ばれる二種類の化学構造があります。体内に存在するコエンザイムQ10のほとんどは還元型の構造で存在します。この還元型こそが、体内で素晴らしい抗酸化作用を発揮してくれるコエンザイムQ10の姿です。

ですから、もし酸化型の姿で摂取した場合は、一旦体内で酸化型から還元型の姿に変換する作業が行われます。どちらの型も、小腸で吸収されて各臓器に送り込まれていきますが、その途中で酸化型から還元型に変換する作用を省けるという点では、直接還元型で摂取した方が効率的だと言われています。

食品から摂取する場合はそれほど気にする必要はありませんが、サプリメントなどに含まれているコエンザイムQ10を摂取する場合には、どちらの型を使用しているのかチェックしてみてもいいかもしれません。

コエンザイムQ10の抗酸化作用

コエンザイムQ10の一番の特徴といえば、強力な抗酸化作用に他なりません。私たちの体は日々老化、すなわち酸化しています。肌にシワやシミができたり、血管が詰まりやすくなったり、糖尿病になったりするのも、体の酸化が大きな原因の一つです。活性酸素によって体内が酸化してしまうのです。

コエンザイムQ10は、強い抗酸化作用で体全体を酸化から守ってくれます。脳や臓器、血管や肌などを若々しく保ってくれるほか、免疫細胞や白血球の作用を高める働きもあります。

歯肉に酸素が不足して細胞が壊れる歯周病の改善にもコエンザイムQ10は効果を発揮します。更に、精子を活発にするという効果も報告されています。体の内面においても外見においても若くエネルギッシュでいるために、コエンザイムQ10は大いに活躍してくれる成分です。

コエンザイムQ10の「エネルギーを生産し代謝を上げる」効果

コエンザイムQ10が持つ もう1つの重要な働きは、栄養素からエネルギーを取り出す作用です。糖や脂肪などを代謝してエネルギー源にしてくれるため、まず単純に「体が元気になる」という効果が体感しやすいと言えます。

エネルギーがどんどん作られ基礎代謝がアップしますので、コエンザイムQ10はダイエットの強い味方にもなってくれます。基礎代謝を上げてくれるだけでもダイエットにとって嬉しい効果ですが、コエンザイムQ10は血液を流れやすくしてくれるので、冷え性やむくみが改善されるという報告も多くあります。

冷え性、むくみといったらダイエットの大敵ですから、こちらの効能も嬉しい限りです。ダイエット目的で運動をしている場合も、コエンザイムQ10がより効果的にエネルギーを生産し脂肪を燃やしてくれますので、うまく活用してみましょう。

コエンザイムQ10の心臓病の予防効果

コエンザイムQ10が長年心臓病の薬として使われてきた事からも分かるように、心臓病の予防に効果的です。

生きている以上休まずに働き続けている心臓は、非常にエネルギーを必要とする臓器です。コエンザイムQ10を摂取すると、心臓の収縮力が高まり、送り出す血液量が増加します。心臓のポンプ機能が高まる事で、不整脈や狭心症などの心臓病の予防が期待できます。

血圧が低くて悩んでいる方にも、コエンザイムQ10は有効です。心機能が高まると、立ちくらみや寝起きの悪さなど、低血圧特有の不快な症状の改善が見込まれます。

なお、スポーツ選手たちの間でコエンザイムQ10が人気なのは、第一に心臓の機能の向上が影響していると考えられます。実際、コエンザイムQ10を摂取すると、同じ運動をしていても心拍数が乱れない、持久力が高まるといった体感が得られるという声が上がっています。

更には、激しい運動によって生まれた活性酸素を強力な抗酸化作用で除去し、体の回復を早めてくれるという点も、アスリートたちにコエンザイムQ10が人気の理由です。

コエンザイムQ10が美白・シミ対策に効く理由

【強い抗酸化作用】

美白・シミ対策の観点からは、強い抗酸化作用を持っていることが最大の特徴だと言えるでしょう。コエンザイムQ10の働きによって、活性酸素の増加を防ぐことができます。

活性酸素は、シミができる大きな原因の1つです。活性酸素は細胞を守るために必要不可欠なものではあるのですが、増えすぎてしまうとかえって細胞を傷つけてしまいます。そこで人間の身体には自動的に活性酸素を取り除こうとする仕組みがあるのですが、その際にメラニン色素も作られてしまうためシミの発生に繋がってしまいます。

しかしコエンザイムQ10の強い抗酸化作用があれば、その前の段階で活性酸素を抑えることが可能です。コエンザイムQ10は元々ミトコンドリア内に存在していますが、ミトコンドリアでエネルギーが作られる時には、実は一緒に活性酸素も作られています。これによって細胞が壊されないのは、普段からコエンザイムQ10が働いているためです。

【お肌のターンオーバーを正常化する】

皮膚の細胞は、通常28日間で生まれ変わると言われています。ところが食生活や生活習慣などに問題があると、このサイクルは乱れてしまいます。ストレスの多い現代人の生活では、特にターンオーバーのサイクルは乱れがちです。すると古い角質がお肌に取り残されたままになり、肌荒れやシミの原因となります。

コエンザイムQ10は、このターンオーバーのサイクルを正常化してくれる効果を持っています。

【ビタミンEの働きをサポートする】

抗酸化作用を持っているビタミンと言えば、ビタミンEも有名です。

コエンザイムQ10には自身の抗酸化作用のみならず、ビタミンEの働きをサポートする効果もあります。一緒に取り入れるようにすれば、相乗効果が期待できるでしょう。

コエンザイムQ10は美肌のためのアンチエイジング成分

コエンザイムQ10が美肌のためのアンチエイジング成分として注目を浴びているのは、シワが少なくなる、目立たなくなるという効果があるためです。シワは肌の老化現象の一つです。皮膚の奥の真皮と呼ばれる部分にあるコラーゲンなどの線維や粘液成分が衰えた結果として、肌の表面にシワができます。

化粧品を塗って肌表面にある表皮に有効成分を塗り、肌の中への浸透を望む方法だけでなく、体の内側から真皮に直接必要な栄養成分を届ける事は、美肌を保ちアンチエイジングを実現するためには欠かせません。

嬉しい事に、コエンザイムQ10は平均2週間程度継続して摂取を続ければ、実際にシワの深さ、長さ共に目立たなくなるという報告があります。これは、その他の美肌成分やアンチエイジング成分と比較しても非常に短い期間で成果が得られることになります。

更に継続して摂取を続ける事で、シワの改善だけでなく肌の角質層の水分蒸散量が減り、乾燥肌の改善や肌荒れ改善といった効果も期待できます。なぜここまでの成果が得られるのか、その理由として考えられるは、コエンザイムQ10が持つ抗酸化力と細胞のエネルギー生産を高める二つの作用が働き、真皮でのコラーゲンの合成を促進してくれるためだと考えられます。

コエンザイムQ10を体内から真皮に届ける方法も、肌を若々しく保つアンチエイジングのために有効な手段でしたが、体のありとあらゆる所に存在しているのがコエンザイムQ10です。当然、肌の一番表面にあたる表皮にも存在し、加齢や紫外線の影響などによって不足がちになっていきます。ここに直接コエンザイムQ10を補えるのであれば、それはとてもお手軽なアンチエイジングの方法と言えます。

日本では長い間、コエンザイムQ10の化粧品への配合が認められていませんでしたが、2004年10月に正式に認可され、それから様々なコエンザイムQ10含有の基礎化粧品が販売されるようになりました。

コエンザイムQ10を表皮に散布すると、表皮の細胞のエネルギー生産が高まります。その結果、肌のターンオーバーが促進され、真皮のヒアルロン酸が増え、弾力を持ったハリのある美肌が生まれます。

そしてもう一つ、コエンザイムQ10の強い抗酸化作用が紫外線などを受けて発生した活性酸素から肌を守ってくれます。紫外線を多く受けた日のケアには、コエンザイムQ10を配合した化粧品がおすすめです。お風呂上がりなどの肌が温まっている時に、マッサージしながら散布すると、よりコエンザイムQ10の浸透が良くなり、吸収が高まると言われています。

肌の内面からはシワのケアを、肌の表面からは弾力性アップを、そして紫外線からのバリアを作る。このように、一つの成分だけで、シワにもたるみにも、くすみやシミにも、乾燥肌にも効くわけですから、コエンザイムQ10は美肌をキープしアンチエイジングを実現するためには欠かせないと言えるでしょう。

コエンザイムQ10で疲労回復

コエンザイムQ10の摂取は、特殊な物を体内に入れようとしているわけではありません。元々体内に存在するものを補っているわけですから、摂取した際にすぐに無理なく体内で利用されるため、何らかの変化を実際に体感する人が多いと言われています。

中でもよく聞く変化としては、体が疲れにくくなった、元気になった、階段を上っても息切れしなくなった、などの事例です。これは、コエンザイムQ10が体内で活発にエネルギーを作ってくれるからです。

慢性的に疲れがとれない、最近疲労回復に時間がかかるようになったといった事で悩んでいる場合は、コエンザイムQ10を試してみましょう。正しく摂取すれば即効性も期待できますので、短くて1週間、長くても1ヶ月程度で何らかの効果を実感できると考えられます。

アスリートやよくスポーツをする方は、いかに疲労回復を高めるかというのも良いパフォーマンを維持するために重要な課題です。コエンザイムQ10は、運動する最中の持久力を高める効果だけでなく、運動後に伴う疲労も少なくするという研究が示されています。

筋肉を使うと乳酸などの疲労物資物が増え、それが蓄積するとエネルギーが出しにくくなるという悪循環が起こります。しかし、コエンザイムQ10を摂取してから運動すると、発生する疲労物質の増加が抑えられるため、疲労感が減り、回復も早めてくれるのです。運動中、運動後の両方に効果を発揮してくれますので、スポーツのおともにコエンザイムQ10という組み合わせは非常に効果的です。

コエンザイムQ10を含む食品

コエンザイムQ10は、幅広い種類の食材に含まれています。動物性の食品で言うと、いわし、さば、豚肉、牛肉、レバー、もつ、かつお、まぐろ、イカなどです。植物性の食品では、ピーナッツ、大豆、ブロッコリー、ほうれん草などに含まれている事が分かっています。他にも、ゴマ油、大豆油、ナタネ油にも含まれています。コエンザイムQ10は熱に強く加熱調理で失われる心配がありませんので、上記の食材を使った様々な料理を積極的に食卓に並べましょう。

コエンザイムQ10は脂溶性の補酵素です。油に溶ける性質を活かし、油と一緒に摂取すると吸収率が高まります。また、コエンザイムQ10とビタミンEを一緒に摂取することで、体内のサビを防ぐ抗酸化作用がより発揮されます。

ビタミンEをたくさん含む かぼちゃやパプリカなどの緑黄色野菜、ナッツ類、魚や卵などの食材を上手く組み合わせ、油を使って調理することで、とても効果的な抗酸化メニューになります。

コエンザイムQ10の摂取量

コエンザイムQ10の1日の摂取目安量は30~300mgとされています。なぜこんなにばらつきがあるのかというと、コエンザイムQ10は元々体内に存在する極めて安全性の高い成分であるがゆえ、上限量が定めにくいからなのです。アメリカでは食品として1日300mg以上の商品も多数あるほどです。

そしてもう一つ、摂取する人の年齢や健康状態、ストレスの状態、胃腸の状態などによって、必要な量が異なるというのも理由の一つです。健康維持の目的であれば、30mgで十分な量です。スポーツをしている人や高齢の方は少し多めの摂取が推奨され、60~100mg程度だとされます。体調不良や過度な疲労時などに200~300mg摂取するという研究者もいます。自分の年齢、健康状態を踏まえ、適切な量を見極める必要がありそうです。

なお、コエンザイムQ10は必要な量を食事から摂取しようと考えるのは難しい成分です。なぜなら、私たちが食事から摂取しているコエンザイムQ10の量は、1日で5~10mgと言われているからです。1日100mg必要だと考えると、食事からでは不可能な量になってしまいます。品質の良いサプリメントを見つけ、食事で摂りきれない分を上手に補っていきましょう。

コエンザイムQ10は脂溶性のため、何らかの油分を食べる食後が最も吸収されやすいと考えられます。摂取後、5、6時間をピークにコエンザイムQ10の血中濃度が下がるため、1日に1回まとめて摂取するのではなく、2、3回に分けてこまめに補給するのがより効果的です。例えば60mgの摂取を考えている人であれば、毎食後に20mgずつ摂取すればよいでしょう。

なお、同じく脂溶性で抗酸化作用を持つビタミンEやとの組み合わせがとても相性よしとされています。他にも、ビタミンCやビタミンB群との組み合わせも相乗効果が期待できますが、あまりごちゃごちゃと1つのサプリメントによくばって配合すると、それぞれの成分が不安定になる可能性も示唆されています。まずはコエンザイムQ10を単品で摂取し、その他のビタミン類は食事や別のサプリメントから補う方法をおすすめします。

コエンザイムQ10の副作用

コエンザイムQ10はそもそも人間の体内にある成分です。上限値を定める事が困難なほどですから、安全性は極めて高く、体質に合わないなどの副作用もほとんどないとされています。

注意が必要なのは、甲状腺機能が低下しており「チラーヂンS」という薬を飲んでいる場合です。この薬との併用によって、血圧が上がったという報告があります。また、妊婦に対して安全かどうかも確認がありませんので、念のため摂取は控えておいた方が良いでしょう。

エンザイムQ10に正式な上限値が定められてないからと言って、安易に過剰摂取してはいけません。なぜかというと、様々な商品が出回っていますので、商品の品質によっては、恒常的に大量に摂取を続けることで余計な添加物まで同時に過剰摂取してしまう、という落とし穴があるからです。それが原因で体調が崩れてしまっては元も子もありません。まずは信頼のおける商品を選ぶこと、そしてその商品が推奨する摂取量を守りながら摂取を続けてください。

コエンザイムQ10のサプリメントについて

コエンザイムQ10サプリメントの価格差は主に、原材料となるコエンザイムQ10が合成のものか、発酵法による天然のものかの違いです。合成の方が価格は安くなります。さらに安定性、吸収率などによって価格が変わります。当然安定性が高く吸収率がよい製品は価格が高くなります。

コエンザイムQ10が持つエネルギー燃焼効果に注目したサプリがいろいろと販売されています。ダイエット効果を期待するのであればコエンザイムQ10だけではなく、αリポ酸とLカルニチンが配合されたものが最適です。

脂肪は最終的には細胞内のミトコンドリアで燃焼されエネルギーが生成されます。このエネルギー生成過程で、コエンザイムQ10、αリポ酸、Lカルニチンが必要となります。これらはいずれも体内で合成される成分ですが、加齢とともに合成量が低下するため、食事やサプリメントで補うとよいでしょう。

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