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コーリーの毒素(コーリーワクチン)

米国の外科医ウイリアム・コーリー(William Coley)は、あるガン患者さんが丹毒(たんどく)という化膿レンサ球菌による感染症に罹(かか)った後(あと)、腫瘍が縮退したことに気付きました。

過去の文献でも丹毒感染の後(のち)にガンが縮退した記録を発見し、ガンの治療に感染を用いることを思いつきました。

そして1891年に扁桃と咽頭に腫瘍(肉腫)がある患者に対し、初めての丹毒を意図的に感染させる治療を行ないました。

感染後、高熱が続き、極度の食欲不振、嘔吐が出現。

それに伴って腫瘍は即座に縮退し始めたのです

そして その患者さんは、その後8年間腫瘍の再発なしに存命しました。

コーリー医師は細菌感染がガンを縮退させていくと確信し、「コーリーの毒素(コーリーワクチン)」と呼ばれる化膿レンサ球菌とセラチナ菌の死菌の混合物を作成し、臨床応用します。

その後、コーリー医師らは数百人ものガン症例に対し「コーリーの毒」が功を奏したと主張しましたが、研究記録には不備が多く、薬の投与期間、発熱時の温度、食事内容などの十分な記録がなく、立証された効果や再現性などに疑問が残った為に次第に廃(すた)れていきました。

これが単なる逸話(いつわ)であるかどうかは検証できません。

しかし、具体的にガンが縮退していった症例を見ると、ある共通した事実が浮かび上がります。

それは「高熱、食欲不振、嘔吐」という症状です。

この状態は、まさしくカロリー制限でケトン体濃度が高まる状態、いわゆるケトーシスです。

コーリー医師は、ガンが縮退していくメカニズムは分かりませんでしたが、期せずしてカロリー制限ケトン食治療と同じ効果をもたらしていた可能性が高いのです。

歴史的に糖尿病、難治性てんかん、ガンなどに対して、断食療法、低カロリー療法、ケトン食療法、低炭水化物食事療法、そしてコーリー毒素などが用いられてきました。

これらは実は、すべてガン細胞の栄養である糖あるいはグルタミンを絶ち、ケトン体の濃度を高めるという共通のメカニズムで一定の効果をあげていたと考えられます。

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