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ガン細胞を取り巻く細胞外マトリックスや間質細胞の変化に注目

ガン組織は、ガン細胞と それを取り巻く間質から構成されています。

この腫瘍間質は、正常な間質とは全く異なり、ガンの都合のいいように働きます。

では、間質(ストローマ)とは何なのでしょうか。

簡単に言うと、細胞を取り巻く組織です。

ガンの80%以上は上皮組織から生じますが、各々の上皮細胞は通常の状態では、強固な細胞間接着によって隣の上皮細胞と結合し、一層あるいは多層の上皮細胞層を作っています。

その基底側には、特別な細胞外マトリックス(ECM)タンパク質からなる基底膜があり、上皮細胞の構造的サポートと、極性形成に大きな役割を果たしています。

そして、基底膜の更に基底側には多様な細胞外マトリックスと、繊維芽細胞、血管内皮細胞、免疫細胞などが混在する組織が形成されています。

この組織が間質と呼ばれるものなのです。

ちなみに、細胞外マトリックスとは、細胞の周りや細胞と細胞の間に存在するタンパク質の複合体で、細胞の増殖・分化の制御に直接かかわっていることが明らかにされています。

さて、正常な間質細胞は、上皮細胞に位置情報を与えて、上皮細胞のガン化を抑制します。

たとえば、乳腺上皮細胞の周囲に存在する筋上皮細胞は、タンパク質分解酵素の阻害分子を大量に分泌し、乳腺上皮細胞の浸潤を抑えることが知られています。

このように、正常な間質が上皮細胞のガン化を抑制している一方で、異常を来した間質は変異細胞のガン化促進や転移能亢進に関係していることが分かってきました。

つまり、上皮細胞に変異が蓄積されると、基底膜下の間質の性質が変わり、それが上皮細胞のガン化を促進することになるのですが、ガン化が進むにつれ、ガン細胞に隣接する間質を構成する細胞外マトリックスや間質細胞に、様々な変化が起きるのです。

そして、それが進行するにしたがって、周りの壁も変わって悪循環が起こってくるというわけなのです。

ガン細胞によって誘引(ゆういん)、あるいは活性化された炎症細胞や繊維芽細胞は、いろいろなサイトカインや増殖因子を分泌し、ガン化を更に進展させていきます。

このガン細胞を取り巻く細胞外マトリックスや間質細胞の変化は「ガン微小環境」といわれ、現在、ガン治療の領域において大きな注目を集めています。

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