お悩み・症状・習慣別のサプリメント活用術

menu

サプリメントの基礎知識と選び方バイブル

メモリーT細胞は体内のガン情報を知っている

ペプチドワクチンは最適化することが重要です。

一般的なペプチドワクチン治療では、たとえば膵臓ガンだったらAのペプチド、肝臓ガンだったらBのペプチドというように、どのペプチドを使うかは固定化されています。

しかし、一人の患者さんのガンでも、今日と1ヶ月後とでは、ガンが出している旗印(ガン抗原)が変わる場合があるのです。

1つのガンの中には、数種類のガン抗原があるといわれていて、ガンは免疫細胞が自分を認識できなくするために、表出させる抗原を変えるのです(抗原転換)。

ですから、たとえば8月1日と10月1日を比べると、8月1日のときにはA・B・Cという旗が出ていたのが、10月1日にはD・E・Fという旗に変わっているかもしれないのです。

そうすると、分子標的樹状細胞治療を8月1日時点では、

  • Aペプチド+樹状細胞
  • Bペプチド+樹状細胞
  • Cペプチド+樹状細胞

と行なっていても、10月1日時点では無効なわけです。
10月1日時点で行なうべきは、

  • Dペプチド+樹状細胞
  • Eペプチド+樹状細胞
  • Fペプチド+樹状細胞

ということになります。

つまり、樹状細胞に搭載するペプチドを変えるということです。

では、どうやって現時点の「ガンの旗」を確認するのかといいますと、その秘密はメモリーT細胞にあります。

病原体やガン細胞などの抗原物質に一度出会ったT細胞は、分裂・増殖した後、一部がメモリーT細胞として残ります。

そして、そのメモリーT細胞は、再度同じ抗原に出会うと、素早く活性化して、分裂し、大量のサイトカインを産生し、効率よく抗原排除を行ないます。

こうしたT細胞の免疫記憶を利用して、患者さんの体の中にあるガンの情報を得るのです。

現時点の「ガンの旗」を知るには、従来はガン細胞を採取するしかありませんでしたが、この方法だと採血だけで済みます。

どうして最新の情報が得られるのか、不思議に思われるかもしれませんが、それは今、罹患している病気ほど情報の信号が強いからなのです。

たとえば、だいぶ前に麻疹に罹ったことがあって、つい最近A型インフルエンザに罹ったとしたら、A型インフルエンザの信号のほうが強いということです。

そこで、信号の強い上位4つのペプチドを選びます。

そうすることで、その時点での最適なペプチドワクチンを投与することができるのです。

また、もう1つ重要なことは、免疫細胞治療にも耐性があるということです。

それが分かってきたのは、免疫細胞治療の精度が上がってきて、効果が出る人の数が増えてきたからで、たとえば、半年間は効果があったのに急に効かなくなるというケースがあるのです。

ところが、今お話しした方法でペプチドワクチンを変えると、また効果が現れ始めます。

こうしたことからも、ペプチドワクチンの最適化は必要不可欠なのです。

スポンサードリンク

関連記事

このブログに投票くださった方へ感謝