お悩み・症状・習慣別のサプリメント活用術

menu

サプリメントの基礎知識と選び方バイブル

ガン細胞は正常な代謝システムを変化させる

ガン悪液質は、末期のガン患者さんにしばしば見られる代謝の特徴ということができます。

ご承知の通り、代謝とは生命維持のために行なう生体内の化学反応、すなわち体外から取り入れた物質を用いて新たな物質を合成したり、それを伴ってエネルギーの出入りを行なったりすることで、それによって、私たちはその成長と生殖を可能にしています。

ところが、ガン細胞は その正常は代謝システムを変化させることで、正常な組織を破壊しながら増殖を続けます。

つまり、糖質、脂質、タンパク質などの代謝が変化し、また体液の異常、酸塩基平衡の異常、そして電解質、ビタミン、ミネラル量にも変化が生じるのです。

さて、細胞が増殖して生命活動を行なうためにはエネルギーが必要です。

このエネルギーは、栄養として食事から取り入れたグルコース(糖)を分解してATP(アデノシン三リン酸)という分子を作り出すことによって得ています。

つまり、ATPはエネルギーを蓄え、供給する分子というわけです。

グルコースは、血液中から細胞に取り込まれ、解糖系からTCA回路(クエン酸回路)、そして電子伝達系における酸化的リン酸化を経て、二酸化炭素と水に分解され、ATPが取り出されます。

そう少し詳しく言いますと、解糖系というのはグルコースを無酸素あるいは減酸素状態で分解して乳酸を生成する代謝系で、ここでは細胞は取り込んだ1分子のグルコースから2分子のピルビン酸という物質を合成する間に、2分子のATPを作り出します。

この過程の反応は細胞質で行われますが、次にピルビン酸は、酸素の供給がある状態ではミトコンドリア内に取り込まれて、TCA回路と電子伝達系によって、さらに多くのATPが作られます。

一方、酸素の供給が十分でないと、ピルビン酸はミトコンドリア内に行くことができず、細胞質で乳酸(酸性物質)をつくり、ATPは解糖系のみで作られることになります。

運動をして筋肉細胞に乳酸が溜まるのも、実はこうした代謝システムによるものだったのです。

このエネルギー代謝の変化は、酸素によってコントロールされており、酸素の供給があると解糖系が抑制され、効率の良いTCA回路と電子伝達系によるATP産生が選択されることになります。

しかし、ガン細胞では、酸素が十分に供給されている状態でも、グルコースから乳酸を産生する経路が亢進しています。

これを好気的解糖、あるいは発見者の名をとってワールブルグ効果と呼んでいます。

また、ガン患者さんでは、アミノ酸からグルコースを作り出して、血液中に供給する糖新生の亢進が認められています。

更にインスリン感受性の低下と その結果としての耐糖能低下、肝臓と筋肉におけるグリコーゲン(グルコースが重合したもの)貯蔵量の減少などが認められています。

これが、ガンによる糖代謝異常(変化)です。

ガン細胞は、グルコースを大量に取り込んで、解糖系から膨大なエネルギーを供給し、それに伴って大量に作られた乳酸で、ガン組織周辺を酸化し、正常細胞にダメージを与え、ガンの増殖・浸潤を助長しているのです。

スポンサードリンク

関連記事

このブログに投票くださった方へ感謝