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α – リポ酸にはガン細胞の増殖を止め、アポトーシスを誘導する効果がある

α – リポ酸にはガン細胞の増殖を止め、アポトーシス(プログラムされた細胞死)を誘導する効果も報告されています。

なぜなら、α – リポ酸は、細胞周期において増殖を促進するタンパク質の活性や量を低下させる働きがあるからです。

また、多くのガンでは、正常なアポトーシス過程が阻害されていますが、これは bcl – 2 というアポトーシスを抑制する機能を有している遺伝子が過剰発現しているためです。

さて、アポトーシスが起きる際には、細胞内のミトコンドリアからシトクロムC というタンパク質やアポトーシス誘導因子(AIF)が放出され、核内へと移行します。

言うなれば、これらはアポトーシス実行部隊です。

そして、それには bax というアポトーシスを促進する因子が重要な役割を果たしているのです。

α – リポ酸は、bcl – 2 の発現を抑え、この bax の発現を高め、シトクロムC や AIF のミトコンドリアから核への移行を促進します。

その結果、ガン細胞の増殖を阻止し、アポトーシスを起こしやすくすることができるというわけです。

一方、α – リポ酸は、ガン細胞の代謝を正常化して、アポトーシスを誘発することも報告されています。

既にご承知の通り、正常細胞では、ミトコンドリアでのTCA回路と酸化的リン酸化によって ATP が産生されます。

つまり、酸素を使ったエネルギー代謝=有酸素代謝(好気性代謝)が行なわれます。

それに対してガン細胞は、無酸素代謝もしくは滅酸素代謝(嫌気性代謝)によってエネルギーを作り出します。

しかし、無酸素(滅酸素)代謝というのは、ガン細胞にとって必ずしも「楽」なことではなく、むしろ「苦しい」状態なのです。

そして、この「苦しい」ということがストレスになって、細胞増殖因子が発現されるのです。

動物の世界でも、環境ストレスに曝(さら)されるなど、種の保存に危機的な状況が引き起こされると、生命力をアップさせるスイッチが入るといわれますが、まさにガン細胞もそれと同じで、強いストレス状態ゆえに、旺盛な増殖・転移を繰り返すことになるのです。

つまり、ガンは自らを増大させるためには、自らにストレスを与え、痛めつけなければならないという、何とも皮肉な宿命が課せられているのです。

しかも、この無酸素(滅酸素)代謝は、非常に効率が悪い。

有酸素代謝がガソリンなら、こちらは差し詰め木炭です。

そのためにガンは多量の糖を必要とするわけです。

ところが、α – リポ酸を投与すると、ガン細胞のミトコンドリアの機能が正常化してくるのです。

すなわち、α – リポ酸はTCA回路を活性化する働きがあり、ガン細胞の代謝を無酸素(滅酸素)から有酸素代謝に変えてしまうというわけなのです。

しかし、ガン細胞が生存する環境というのは元々低酸素状態ですから、有酸素代謝に変化することによって、ガンは生きられなくなってしまいアポトーシスを起こします。

ガンの立場からすれば、「こんなはずではなかった」と、まさに想定外。

α – リポ酸のおかげで、予定が大きく狂ってしまうというわけです。

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